人民網日本語版 2017年9月22日(金) 8時50分
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北海道釧路市阿寒湖の近くでは毎年夏から秋にかけて、中国人にとっては馴染み深い水の中の生き物であるザリガニを捕りにくる人がやって来る。しかし、地元の人々は食べるためにザリガニを捕っているのではない。
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北海道釧路市阿寒湖の近くでは毎年夏から秋にかけて、中国人にとっては馴染み深い水の中の生き物であるザリガニを捕りにくる人がやって来る。しかし、地元の人々は食べるためにザリガニを捕っているのではない。こうした外来生物の分布拡大を厳しく規制し、湖の生態系破壊防止に努めているのだ。湖の中にカゴを入れると、毎回あっという間に数十キロ分のザリガニを捕ることができる。重慶時報が伝えた。
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ザリガニの学名は「Procambarus clarkii」。米国原産で、1930年に米国の商船に乗って日本に移入してきた。食料として大量に消費するため、人工養殖に頼るしかない中国の状況を除き、ザリガニはその他の国・地域では驚くほどの繁殖スピードを見せており、現地の生態系に被害を与える外来生物の代表となっている。
毎年5月から11月までがザリガニの捕獲時期となっており、釧路市の子供もときどき捕獲を手伝っている。ザリガニの繁殖スピードはとても速いため、1980年代に同市の自治体は漁師にザリガニの捕獲許可を出し、毎年約4トン捕獲されている。
しかし、ザリガニの繁殖スピードは速すぎるため、捕獲という方法だけで完全に駆除することはできない。そのため、同市の大学、農業研究所などがザリガニの繁殖習慣、習性についての観察を行い、より科学的な駆除方法を確立している。阿寒湖にとどまらず、日本のその他の大きい湖にもザリガニが出現した形跡があるという。
阿寒湖で捕獲したザリガニの中で、その一部は東京などの大都市へ送られて食材となる。しかし、その数量はかなり少なく、ザリガニの販売収入が漁師の総収入に占める割合はわずか4%で、誰もがザリガニ販売に対して興味を示していない。
それでは余ったザリガニはどのように処理されるのかというと、そこで余ったザリガニは漁師によって足で踏み潰され、肥料にするという形で処分されることになる。ザリガニ駆除の業務はずっと続いており、一定の効果を得ている。2010年にはザリガニの捕獲・処理数は約10万匹だったが、2016年には3万6千匹にまで減少した。(提供/人民網日本語版・編集YK)
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