Record China 2017年9月14日(木) 19時40分
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13日、韓国経済新聞が、韓国の国際空港や港に設置されている出入国審査の自動化ゲートの問題点について報じた。従来の対面式の審査よりも時間がかかるとして、事情に詳しい人の間では自動化ゲートをむしろ避けるのが定石となりつつあるという。写真は仁川国大空港。
2017年9月13日、韓国経済新聞が、韓国の国際空港や港に設置されている出入国審査の自動化ゲートの問題点について報じた。従来の対面式の審査よりも時間がかかるとして、事情に詳しい人の間では自動化ゲートをむしろ避けるのが定石となりつつあるという。
韓国で自動化ゲートが導入されたのは2008年、仁川(インチョン)国際空港が最初だった。その後、全国6の空港、2カ所の港に111台が設置されている。当初は一部の人のみが利用していたが、口コミなどで昨今利用者は急増、13年の約725万人から昨年は約1727万人に増え、今年は年間で2300万人余りが利用するとみられている。
問題は、こうした利用者の増加に反し、審査台がいっこうに増えなかったことだ。利用者はここ3年で3倍近くに増えているが、この間の追加導入はなかった。そのため最近は自動化ゲート前の長蛇の列が常態化し、現場の職員が従来の審査台に利用者を案内することもあるという。
この問題について韓国法務部は導入のための予算確保が難しかったと説明しているが、それでも来年は平昌(ピョンチャン)冬季五輪が控えており、五輪前に開港予定の仁川空港第2旅客ターミナルには52台が設置される見通しだ。
絶対数の少なさとは別に、自動化ゲートの性能にも問題がある。指紋照合でエラーが出て、指紋を読み取れないなどの問題が毎日数百件も起こっているのだ。エラーが出るたび職員が案内に回り、時間がかかってしまう。このため法務部は、新たにできる仁川第2ターミナルで指紋照合ができない利用客に対しては審査官が直接指紋の確認を行う方針としているが、それでは自動化ゲート導入の意味がないとの批判の声も上がっているという。
記事はこのほか、自動化ゲートそのものの利用になれていない客がいまだ多い点も行列の要因になっているとして、今夏の旅行時に指紋照合に失敗し「もう自動化ゲートは使わない」と話す48歳男性の例も紹介したが、ネットユーザーの反応をみると「僕はすぐに済んですごく便利だったよ」「多少列があっても、処理スピードが速いから問題ない」「この記者は空港に行ったことないのかな?」と、反論ばかり。
他に「人が多くて行列するのは当たり前のことでは?」「自動化システムは世界的な動きだし」「韓国の空港の出入国審査は世界最高だよ。米国に行ってひどいもてなしを受けると気付くね」といった指摘も。
実際に「再入国するたびに指紋照合ができない」と訴えるユーザーもいたがごく少数で、この人物は「理由を教えてくれと現場の職員に聞いたが、担当部署に問い合わせをするよう言われた」と不満をつづった。(翻訳・編集/吉金)
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