元日経新聞編集局長・斎藤史郎氏が絵画展、中国農村や断崖も画材に=各界愛好家が観賞「重厚な造形美が魅力」―東京銀座で18日まで

八牧浩行    2017年9月13日(水) 5時0分

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日本経済新聞社編集局長や日本経済研究センター会長、日本記者クラブ理事長などを務めた斎藤史郎氏の絵画展「海と断崖と人間」が、東京・銀座で始まった。重厚な色彩と骨太の造形が魅力。政財界言論界から多くの愛好家が駆け付け、話題を呼んでいる。

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2017年9月11日、日本経済新聞社編集局長や日本経済研究センター会長、日本記者クラブ理事長などを務めた斎藤史郎氏の絵画展「海と断崖と人間」が、東京・銀座で始まった。重厚な色彩と骨太の造形が魅力。政財界言論界から多くの愛好家が駆け付け、話題を呼んでいる。

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同氏の絵画展は12年、14年に続いて3回目。東尋坊(福井県)や中国の東北部ハルビンや華南の水郷の村、トルコ・イスタンブール、クロアチアなどに画材を求めて旅をし、主に断崖、岩塊、古い農家や老人を描いている。「ハルビンのおじさん」「クロアチアのおばさん」など150号の大作から小品まで約20点が展示されている。

斎藤氏は「断崖に惹かれる。切り立つ厳しい壁、揺るがぬ岩塊、その向こうには荒れた海が続く…」「人間なら老人や老婆に惹かれる。クロアチアの市場で見かけたおばさんの顔には歴史があった。にせものは許さない。そんな声が聞こえてきそうな顔だった。時代が変わっても、変わらぬ強さ確かさが描ければいいと思う」と語っている。

絵画展初日のオープニングパーティには、小林善光経済同友会代表幹事、白川方明前日銀総裁、田波耕治元国際銀行総裁、藤原帰一東大教授ら各界の多数が出席した。

同展には小泉進次郎自民党筆頭副幹事長も駆け付け、一時間ほど斎藤氏らと談笑しながら絵画鑑賞を楽しんでいた。

斎藤氏は慶応大学美術部で活躍し、1974年の二元展で入選。2009年に松涛美術館展奨励賞を受賞。日経役員退任を機に本格的に創作活動に取り組み、2011年の二元展新人賞を受賞。2016年二元展桂冠賞、世界会が大賞展入選など多くの賞に輝いている。

斎藤氏の絵画展「海と断崖と人間」はジャンセン美術館「銀座アートスペース」(東京都中央区銀座6−3−2 ギャラリーセンタービル4階)で9月18日(月)まで開催されている。(八牧浩行

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

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