人民網日本語版 2017年8月23日(水) 13時20分
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この五年間で、中国の科学技術分野は大きな躍進を遂げた。中国は世界イノベーション指数報告のトップ25カ国にランクインした初めての発展途上国となり、その国内発明特許総数は100万件を超えた。
これまで「メイド・イン・チャイナ」を輸出するだけにとどまっていた段階から、現在は「中国智造(中国のスマート製造)」、「中国方案」、「中国標準」へとますます広がりを見せ、中国は世界に向かって歩みを進めている。
中国の科学技術はなぜここまで花開くことができたのか?イノベーティブな技術はなぜ東洋から生まれるのか?
▽中国式イノベーションが実現させた歴史的偉業「黄金の5年」
ハーバード大学を卒業した博士7名が帰国したのは5年前だった。中国科学院合肥物質研究院強磁場科学センターで、彼らは科学研究者としての生涯をスタートさせた。5年後、彼らが従事した磁気共鳴生命科学研究は中国の遅れを取り戻しただけでなく、世界最先端のレベルに追いつくほどの成長を実現した。
革新的な事業を成し遂げるには、数世代にわたって人々が試練を繰り返しながら前進する必要がある。2017年5月5日、上海浦東国際空港で、C919型飛行機が空へと飛び立った。1970年に中国で自主研究開発飛行機が立案されてから、2017年に初飛行に成功するまで、中国の「飛行機の夢」は半世紀もの時を要した。
革新的発展を堅持し、革新を国家発展の核心とするというように、世界最大の発展途上国である中国は、世界科学技術強国の建設に向かって努力を重ねている。
航空分野では、中国初の宇宙空間ステーション「天宮二号」が酒泉衛星発射センターから無事打ち上げられた。その後、神舟十一号有人宇宙飛行船が打ち上げられ、「天宮二号」とのドッキングに成功し、宇宙飛行士2人の宇宙における駐留期間も30日間を越えた。
通信分野では、2Gから3G、4Gから5Gと、中国の「新しいブロードバンド無線モバイル通信重大プロジェクト」の実施とともに、世界におけるネットワーク設備の半数以上を占め、さらに端末の販売量トップ5のうち中国は3つの席を占めている。
また、「第二次量子革命」の国際科学研究競争において、量子理論や量子通信、量子計算などの研究分野においても、中国は続々と世界級の成果を生み出している。
スイスの国際経営開発研究所(IMD)が発表した「2017年世界競争力報告」によると、世界において最も競争力があるエコノミーランキングで、中国の競争力が18位に上昇したことが明らかになっている。
▽イノベーションの宝 中国の力が世界の新たなページを開く
数え切れないほどの経験からコアとなる技術は海外から買って来るものではなく、ただひたすら自主的に革新してこそ、自らの運命を切り開くことができることを中国は認識している。
この40年間ほどの間に進められてきた改革開放、特に「黄金の5年」で生み出された中国の奇跡は、一部の発展途上国を西洋から学ぶというスタイルから東洋の宝典を探るスタイルへシフトさせた。
中国の習近平国家主席は、「我々の最大のメリットは、わが国の社会主義制度がリソースの集中的な投入によって大事の実現を可能とすることだ。これは、我々が事業を成し遂げる上で大事な宝と言える」と高らかに宣言している。
▽中国がイノベーションを実現できた理由とは?
中国がイノベーションを実現できた理由の一つ目は人材だ。中国は科学技術従業者8100万人、高等教育を受けたり、専門技能を習得している人材が1億7千万人、また海外から帰国した人材は110万人を超え、30年前の3倍に達している。これが、中国イノベーションの「力の源泉」となっている。
二つ目は、資金投入。2016年、中国全土の技術契約の取引高は前年より15.97%上昇し、初めて万億の大台を超えた。また、全国の研究と実験への支出は15440億元に達した。米国国家科学基金会が発表した報告によると、中国はすでに世界第二の研究開発大国となり、中国の研究開発の支出はEUの総額に近づいている。中国イノベーションの迅速な発展は増え続ける国家の資金投入によるところが大きい。
最後は、テクノロジー改革。第十八回人民代表大会以来、数十年も存在していた難題の解決を対象とし、テクノロジー体制改革を始めた。「中央財政科学研究プロジェクト資金管理の更なる完備に関する政策への若干の意見」で、経費割合や支出範囲、科目設置などの面から一連の緩和政策を打ち出した。成果転化の中で得た奨励は過去の「20%以上」から「50%以上」に向上させ、科学研究者は更に多くの「達成感」を得られるようになった。「緩和」と「奨励」は中国科学技術改革のキーワードとなっており、ますます多くの人材がイノベーションの「舞台」で競い合って才能を発揮している。(編集HQ)
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