来る5G時代の商機をつかめ ユニコーン企業も誕生か

人民網日本語版    2017年8月9日(水) 9時50分

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中国移動江蘇有限公司(江蘇移動)はこのほど「微信」(WeChat)の公式アカウントのプラットフォームで、2017年下半期に江蘇省蘇州市で5Gテストネットワークの運営を始め、実験ステーションを7〜10カ所設置することなどを明らかにした。

中国移動江蘇有限公司(江蘇移動)はこのほど「微信」(WeChat)の公式アカウントのプラットフォームで、2017年下半期に江蘇省蘇州市で5Gテストネットワークの運営を始め、実験ステーションを7〜10カ所設置すること、またすでに10地級市でナローバンドIoT(NB-IoT、IoTはモノのインターネット)を開通しており、5G時代におけるIoTの研究計画でも全国トップを走っていることを明らかにした。この情報が伝わると、社会各界に高い関心と熱い議論を呼び起こした。

▽深謀遠慮 5Gネットワークインフラ建設がスタート

まもなく訪れる5G時代を迎え入れるため、中国では北京、上海広州、寧波(ニンポー)、蘇州を全国に先駆けた5Gテストネットワーク建設都市として重点的に計画を立て、来年に大規模なアドホックネットワークのテストを行い、2019年に5Gネットワークの実際の建設をスタートさせ、20年に商用化を達成する計画だ。

中国初の5Gの経済社会への影響についての白書によると、30年には、5Gが中国にもたらす経済効果が6兆3千億元に達し、800万人の雇用を生み出すことが予想されるという。

江蘇移動は5G技術の研究開発と布陣を「世界をひっくり返すような力」で進めており、5G実験室を積極的に整備し、基礎的通信能力、車のインターネット(IoV)、インダストリアルインターネット、サイバーセキュリティなどの分野を重点として研究開発と革新を続けてきた。

蘇州に続いて、今年上半期には中国移動無錫支社(無錫移動)が複数の部門や企業とともに合意を締結し、5GのIoVテスト基地計画を展開し、無錫における国のスマート交通総合テスト基地の建設を推進した。

北京市懐柔区にも、世界最大の5Gテストネットワークが建設されており、中国企業がこのほど全国に先駆けてここで5G技術研究開発テストの第2段階を終えたばかりだ。

▽大量の応用 ユニコーン企業が続々誕生か

専門家や企業関係者からみると、クラウドコンピューティング、IoTのビッグデータ、モバイルインターネットの登場により、インターネットはすでに生産型サービス業へと駒を進めており、5Gは「インターネットプラス」時代に突入し、インダストリアルインターネット時代に突入し、このような新しい時代が新しい企業の誕生に巨大なチャンスをもたらすことが予想されるという。

亨通通信産業集団の孫義興社長は、「ここ数年、インターネットの発展により、一連の企業の成長が促され、これには米国のマイクロソフト、グーグル、アマゾン、フェイスブックなど、また中国の百度、網易、騰訊(テンセント)、京東などが含まれる。現在の新たな周期のインターネットは産業化に向かっており、5Gとともに大量の『ユニコーン企業』を生み出し、新たなインターネット企業の急速な発展が起こることは確実だ」と話す。

5G時代の大量の応用は、ブロードバンドネットワークにより高い要求をつきつけることは間違いない。5G時代の応用シーンはより豊富になり、未来のファイバー・トゥ・ザ・ホーム(FTTH)のネットワークはより多くのネットワーク敷設方式における軽量・ADSS対応・多機能型光ファイバー製品に対応可能になり、FTTHの光ファイバー接続・配線の難度を引き下げ、最終的にFTTHの柔性接続ネットワークを構築する必要がある。業界専門家は、「この分野はすべて未来の『ユニコーン企業』の『生誕地』になる」と予想する。

5G時代のデータセンターとより多くの発展機会を目指して、亨通集団も大々的に革新を進めている。孫社長は、「ICT産業(情報技術と通信技術が融合して生まれた新たな技術分野)が加速的に融合し、5G時代に向けた革新は単一の技術や分野の革新になることはあり得ない。亨通は光ファイバーケーブルからスタートしたが、ここ数年はICT産業全体のモデル転換・バージョンアップを急速に視野に入れ、ビッグデータ、量子ネットワーク、ブロードバンドの運営、スマートコミュニティなどの分野に布陣を敷いている。総合的なICTの実力を備えた総合的バリューチェーンのサービス企業になるよう努力する」と展望を語る。

中国の通信分野では、産業も企業も5G発展の商機を先につかもうと積極的に動いている。(編集KS)

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