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中国で話題の「シェア睡眠カプセル」が営業一時中止 開発者が安全性について語る

人民網日本語版    2017年7月21日(金) 5時10分

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最近、北京や上海、成都などの都市で「シェア睡眠カプセル」が続々と登場している。24時間営業でスタッフは一人もおらず、デポジットもなければ、各種追加料金もない。

最近、北京や上海成都などの都市で「シェア睡眠カプセル」が続々と登場している。24時間営業でスタッフは一人もおらず、デポジットもなければ、各種追加料金もない。また、身分証明書による本人確認も必要なく、中に入るとすぐに寝ることができる。法制日報が報じた。

とても便利に感じる「シェア睡眠カプセル」だが、その安全性などに懐疑的な声も多く上がっている。その様子を取材しようと、18日に北京の「シェア睡眠カプセル」2カ所を訪ねたものの、そこには「システムのアップグレード」のため営業一時中止と記されていた。

賛否両論が巻き起こる

「シェア睡眠カプセル」の主なターゲットはホワイトカラーであるため、そのほとんどがオフィスビルの中に設置されている。「シェア睡眠カプセル」に必要な面積は約4平方メートルで、2段型になっており、外観も内部も宇宙カプセルにそっくりだ。

カプセルの外にはQRコードがあり、それをスキャンするとカプセルの扉が開き、中に入ることができる。そして、扉を閉めて寝て、また扉を開けて退室する。カプセル内には、小型の扇風機やWiFi、コンセント、シーツなどが備えられている。

利用者には、スペースブランケットや使い捨てのシーツ・枕カバーなどのベッド用品、ウエットティッシュなどが無料で提供される。それらを持ってカプセルの中に入った後は、ゆっくりと寝るだけだ。

「シェア睡眠カプセル」の料金は今のところ中国全土で統一されており、利用者の多い時間帯は30分10元(約165円)、利用者が少ない時間帯は30分6元(約100円)で、1日あたりの支払限度額は58元(約960円)となっている。

取材では、この斬新なサービスをめぐって、賛否両論が巻き起こっていることが分かった。

「賛成」と言う人は、「適切に設置され、設備が整っており、清潔で、絶対に安全で、合理的な範囲の料金であれば、駅や港、病院などの近くにある違法な旅館根絶にもつながる」、「とても便利」、「短期出張の人にちょうどいい」などの理由を挙げている。

一方、「反対」という人は、「これは単に日本の『カプセルホテル』を真似しただけ」、「料金が高い。サウナなら、88元(約1450円)で、24時間いることができ、お風呂もあれば、インターネットをしたり、ビリヤードをしたりすることもでき、セルフサービスの食事もあり、睡眠カプセルよりずっといい」、「衛生的かどうかが心配。不潔で伝染病などが怖い」、「わいせつな行為や違法薬物などに関連した問題、プライバシー流出などが心配」などの4つの理由を挙げている。ただ、3つの目の理由に関して、ある利用者は、「使い捨てのベッド用品があるし、退室後は、カプセル内が紫外線により消毒される」としている。

北京市中関村にあるビルの地下2階に設置されている「シェア睡眠カプセル」を利用したことがあるという、同市のあるベンチャーキャピタル・メディア評論家の李さんは取材に対して、「正直に言うと、快適というほどではなかった。中に入ると、カプセルの扉が自動で閉まり、外からは開けられない。密封した空間になるカプセルの中には、暑くならないように小型の扇風機が設置されている。中は全体がブルーで、暗い感じで、小さなライトが一つあり、寝台列車で夜に使うライトに似ている。カプセルの中には、USBの差込口やコンセントのほかには、敷布団と枕しかない」説明した。

そして、「カプセル内の防音効果があまりよくなく、外を誰かが通ったり、話したりしていると、はっきりとその音や声が聞こえる。下の板は固く、使い捨てのシーツを敷くと、柔らかくなる。中で約30分寝て、出てきた」という。

開発者「休憩場所の『シェアリング』」

「シェア睡眠カプセル」を提供する享睡科技聯合の創始者である代建功・最高経営責任者(CEO)は、「シェア睡眠カプセル」が現在営業を一時中断している原因について、「ネット上で噂されているような、警察によって閉鎖されたということではなく、関連当局と話し合っているところ」と説明した。

また、「このサービスは、休憩場所の『シェアリング』で、設置場所近くに勤務するサラリーマンに昼寝をしてもらうのが狙い。リースや旅館ではない」とした。

多くの人が安全性や衛生面、資質などについて心配していることについて、代CEOは、「まず、睡眠カプセルを設置している場所のほとんどはオフィスビルの中で、ターゲットもそこで働いている人であるため、非常にオープンではない。安全性という面では、夜は絶対に営業しない。また、身分証明書で本人確認をして、公安機関の公共保障システムの情報を活用している。利用者は名前と身分証明書の番号を入力しなければならない。今後は、顔認識システムを採用することも検討している。そのようにして本人確認するほうが信頼性が高い。そして、一つのカプセルに1人しか入れず、2人以上入ることは絶対にできない」と説明した。 (編集KN)

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