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シェアに挑む新華書店、図書館に変身

人民網日本語版    2017年7月19日(水) 15時40分

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シェア自転車、シェア雨傘、シェアベッド、シェア書籍といった「シェアリングエコノミー」の波が、出版業界にも押し寄せている。

シェア自転車、シェア雨傘、シェアベッド、シェア書籍といった「シェアリングエコノミー」の波が、出版業界にも押し寄せている。第3者決済サービス「支付宝(アリペイ)」は今年上半期、全国5都市で借りる本を配送し、書籍をシェアするサービスを開始した。ハルビンで始まったシェアリングプラットフォーム「借書人」も全国向けに新書と蔵書のシェアサービスを提供している。

これまでは想像もつかなかったことだが、「シェア」の理念が書店を図書館のように変えつつある。安徽省合肥市新華書店三孝口店は16日、「シェア書店」という経営モデルをスタートさせた。

この「世界初のシェア書店」と呼ばれる同店は、16日に延べ2万人の利用客を迎え、同店の最高記録を更新した。徐店長は、「同日、書籍4000冊ほどが貸し出されており、1人平均2冊借りたとして、このシェア活動に2000人ほどが参加したことになる」と話した。

本を読みたい人は、同店を訪れて、「智慧書房」アプリをダウンロードし、オンラインで99元(1元は約16.56円)のデポジットを支払うだけで、1度に150元以上の本を2冊借りることができる。返却期限は10日間以内。読者はアプリ内で自分の蔵書を公開し、本の評価を記録し、本を通じて交友の輪を広げることができる。

徐店長は、「店内のすべての本がシェアサービス対象となっており、返却された書籍は販売もしくは再びシェアされることになる。破損があれば割引して販売するか寄贈する。また、出版社と交渉して返品する可能性もある」と述べた。

徐店長は、「本をシェアしようと思ったのは、読書の費用を抑え、そのハードルを下げ、読書の習慣をつけてもらうためだ。一部の保護者は子供のために多くの書籍を購入するが、子供の成長と共にそれらの書籍は必要となくなり、無駄になってしまう。また若者が購入するようなベストセラー本を読むのはせいぜい1度で、読み終わってしまえばこれも無駄になってしまう。こうした理由を拠り所として、安徽新華発行集団はシェア書店のモデルを採用し、図書資源の有効活用を促進し、かつ返却期限を設けることで積極的な読書を促すことを決定した」と説明した。

徐店長は、本のシェアや貸出により販売に影響は出るかという質問に対しては、「その可能性はあるが、本の貸出サービスは書店の24時間営業モデルに似たような性質を持つ。いずれも書店が自らの力を尽くし、利用者の利便性を出来る限り高めようとしている。また貸出サービスを通じて、利用者を店に集めようという狙いもある。当店の経営面積は4000平方メートルで、8階建てのエリアには本やカフェなど各種経営業態を集めている。貸出サービスにより利用客が増え、その他の業態の売上が増えるかもしれない」と述べた。

「シェア書店」モデルが最終的に消費者から認められれば、安徽新華発行集団はその他の店でも同じ経営モデルを採用する可能性がある。そのため、今後の展開はこれからの利用者たちの反応次第ということになるだろう。(編集YF)

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