環球網は10日、「なぜ平野美宇と聞くと中国の卓球ファンは福原愛を思い浮かべるのか」と題したコラムを掲載した。

アジア選手権で金メダル、世界選手権では48年ぶりの女子シングルス銅メダルを獲得した平野美宇。今秋、中国のスーパーリーグに引き続き参戦する見通しで、日中の卓球ファンから注目が集まっている。中国の卓球ファンの間では平野美宇が話題に上がることも多くなっているが、その際に福原愛に言及するファンも少なくない。

その理由についてコラムでは、「同じ卓球選手であるため、平野美宇に関する話題でも福原愛を思い浮かべるのだろう。2人は同じように小さいころから有名となり、日本卓球界が育成してきた逸材。さらに中国のリーグでプレーしたことがある点など、似たような境遇を持っていることも関係している」と指摘した。

さらに、福原愛が中国の卓球ファンに愛されている理由について次のように分析している。

福原愛は実力や外見のみならず、性格も中国人の心をつかんでいる。優しさがにじみ出ている一方で、卓球においては力強い信念を貫いている。

さらに、中国の東北弁を操り中国に嫁いだ（福原愛の夫である江宏傑は台湾出身だが、中国では「台湾は中国の一部」の見方が強いため、「中国に嫁いだ」との見方も少なくない）ことも中国ファンが親近感を覚える原因だ。中国の卓球界では主力選手が激しく移り変わっているが、福原愛に対するファンの気持ちは不変である。「変動が激しい中国卓球界、不動の人気の福原愛」といったところだろうか。（翻訳・編集/内山）