フライメディア 2017年6月27日(火) 19時30分
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上海の春と秋は短いとよく言われるが、まさにその通りで、上海の夏は長いうえに、夏の到来前の上海には梅雨入りがくる。6月は梅雨入りの時期で、連日雨が降り、ジメジメとして高温多湿となる上海は、不快で過ごしにくい。
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上海の春と秋は短いとよく言われるが、まさにその通りで、上海の夏は長いうえに、夏の到来前の上海には梅雨入りがくる。6月は梅雨入りの時期で、連日雨が降り、ジメジメとして高温多湿となる上海は、不快で過ごしにくい。外出するのも憂鬱となるし、梅雨明け後から上海の暑い夏が始まるので、食欲も失せてくるものだ。
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こうした季節を迎えると、街でよく見かけるようになるのが、「涼皮」の屋台だ。暑くて食欲がないときでも、つるりと口に入る。そしてピリ辛でさっぱりとした味も人気で、若い女性を中心に夏のマストメニューでもある。
日本人が「冷やし中華はじめました」を見ると夏が来たなと感じるように、「涼皮」も夏の風物詩で、この「涼皮」の屋台が出始めると、上海ではいよいよ夏が来ると感じる。
さて、「涼皮」とは、もともと陝西省名物の麺料理で、小麦粉でつくられている。半透明で平べったいのが特徴だ。「涼皮」自体には味はなく、日本のところてんより少し歯ごたえがあり、ぷるぷるした食感だ。
この「涼皮」には薬味や調味料で味をつける。一緒に混ぜる定番は、千切りにしたキュウリ、ゆでたもやし、お麩などで、好みにあわせてパクチーやネギなどを入れる。ゴマやピーナッツを加える店もある。調味料は、醤油、ラー油にゴマだれやピーナツだれがベースで、これに酢や砂糖を加えて食べる人もいる。もちろん辛さも調整できる。暑いときには少しピリ辛なほうが食もすすむ。
もともと屋台が中心だった「涼皮」だが、消費者ニーズが多様化している現在では、少し高くても清潔でおしゃれなスタイルが好まれ、外資のショッピングモールなどでも「涼皮」の店舗を見かけるようになった。おしゃれに味わうB級グルメというギャップが上海っ子の心をつかんだようで、瞬く間に話題をさらった。
ただ、買いやすく、便利な場所にあるのは、やはり昔ながらの移動式屋台。特に繁華街のショッピングセンター内にある店舗とちがい、オフィスビル周辺、高架道路下など、時間帯で移動して営業している屋台もまだまだ根強いファンを持つ。但し、夏の屋台での買い食いは衛生面に十分注意が必要だ。外国人にはハードルが高いかもしれない。ちなみに涼皮の値段は、場所にもよるが、だいたい5元~12元(約85円〜200円)だ。(提供/フライメディア)
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