朴槿恵被告が手錠を隠さなかったのは「戦略」なのか?=韓国ネットから多数の指摘

Record China    2017年5月24日(水) 14時50分

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23日、初公判に出廷するためソウル中央地裁に向かった朴槿恵被告が、手錠を隠さずあらわにしていた理由について、韓国メディアが報じた。資料写真。

2017年5月23日、収賄などの罪に問われている韓国の前大統領・朴槿恵(パク・クネ)被告の初公判が開かれた。逮捕から53日ぶりに公になった朴被告の姿を各メディアは生中継を交え伝えたが、SBSテレビは、こうした映像のうち最も印象的だったのは「かけられた手錠を隠さずに朴被告が護送車から降りたシーン」と指摘、その理由について報じた。

この日午前9時10分ごろ、護送車でソウル中央地裁に到着した朴被告は、手錠をかけられた手首を体の前で交差するようにして歩き、地裁の建物に入った。また公判を終え拘置所に戻る際も、やはり手錠をあらわにしたままで護送車に乗り込んだ。

こうした姿は、朴被告の長年の友人・崔順実(チェ・スンシル)被告や最側近であった大統領府元秘書室長など、一連の事件で逮捕された被告らが布などを使って手錠が見えないよう隠していたのとは対照的だ。朴被告と同様、大統領経験者として1996年に法廷に立った全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・テウ)両氏も、護送車の中で手錠を外したり、服の袖で手錠を隠したりするなど、手錠をかけられた姿を見せることはなかった。

韓国法務部の規定では、収監者の捕縄・手錠着用は原則であり、女性や高齢者、障害者などの場合はこうした「保護装備」の緩和が可能とされている。また手錠は、法廷内では人権保護の観点から外すよう定められている。

今回、護送担当官らが朴被告に手錠を隠すかどうかを尋ねたが、本人が隠すことを望まなかったという。この理由について朴被告の関係者は、「原則を重視する朴被告の性格上、原則として着用が決められている手錠を隠すほどのことはしたくないと考えたのだろう」と話したそうだ。

しかしこの報道に、韓国のネットユーザーの多くは懐疑的な声を寄せている。3000余り寄せられたコメントのうち、「自分の支持者たちに見せて、デモ活動をあおるためだよ」「戦略だね」「法も原則も関係ない!。最大限かわいそうに見せて同情を買おうとしたんだろう」といった推測のほか、「まだ夢の中から抜け出せないでいるんだね」という声が多数の共感を得ている。

また、記事で指摘された「原則を重視する性格」との内容について、「面白いことを言うね」「朴槿恵が原則を重視する性格なんて初めて聞いた」「賄賂をもらって脅迫して、口を開けばうそをつくような人が原則?」と反論するコメントが多く寄せられた。(翻訳・編集/吉金

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