Record China 2017年5月29日(月) 7時30分
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25日、韓国経済新聞によると、オートバイやトラクターに使う安価な潤滑油が米国製の高級品と偽って韓国軍に納品されていた事件が明るみに出た。この潤滑油は軍用機にも使用され、墜落の危険も引き起こしていたという。写真は韓国軍兵士。
2017年5月25日、韓国経済新聞によると、オートバイやトラクターに使う安価な潤滑油が米国製の高級品と偽って韓国軍に納品されていた事件が明るみに出た。この潤滑油は軍用機にも使用され、墜落の危険も引き起こしていたという。
韓国警察庁知能犯罪捜査隊は同日、悪質で低価格な潤滑油を高級品と偽り軍に納品した疑い(公文書偽造・行使、特定経済犯罪加重処罰などに関する法律上の詐欺)で化学関連企業の代表(58)を逮捕、従業員2人を書類送検したと発表した。容疑者の会社代表は、2014年4月から昨年6月まで防衛事業庁に偽の製品を計34回納品し、15億ウォン(約1億4900万円)の不当な利益を得た疑いが持たれている。
空軍の航空機、海軍のヘリコプターや軍艦など軍用装備には、特殊な潤滑油を使用する。しかし会社代表は、国防規格に満たない韓国産の低価格な潤滑油を高級品に偽装していた。これを使った航空機の一部は機体の振動、エンジンのシリンダヘッドの亀裂発生などにより、墜落の危険が生じて早期に引き返すこともあったという。
海軍でも、主力ヘリで機体損傷の危険が見つかったり、艦艇の推進制御装置の電子基板が溶けたりするなどの問題が発生していた。
軍副士官出身の会社代表は、軍当局の製品検査が、数量と梱包状態、破損の有無を目視確認するのみというずさんな点を狙った。高級な米国製の輸入品に偽装する計画も緻密だった。低価格の潤滑油を空の容器に入れて米国のペーパーカンパニーに輸出した後、国内に逆輸入する方法を使った。この過程で、米国の高級潤滑油メーカーの製品ラベルを偽造して貼り付け、試験成績書と輸入申告済証も虚偽提出していた。
警察関係者は、「納品の過程で軍関係者との癒着は確認されなかった」とし、「安保も犠牲にできる商売人根性に驚くばかりだ」と述べている。
この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「国防関連不正が軍用機の墜落まで引き起こしかねない」「お金って怖いな」「税金から15億ウォンを不正に受け取った上に、故障した装備の修理にまた税金が使われる」など、後を絶たない国防関連の不正に多くの不満の声が寄せられた。
また「明らかな利敵行為。北朝鮮の指示でも受けていたのか?」「商売人じゃなくて北のスパイなのでは?」「従北勢力だろう」など、容疑者の素性を疑うコメントもみられた。(翻訳・編集/三田)
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