Record China 2017年5月11日(木) 15時0分
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7日、4年連続で「世界で最も清潔な空港」に選出された羽田空港で清掃の実技指導に立つ新津春子さん。「国宝級」とも形容される掃除のエキスパートだ。彼女が4月上旬に台湾を訪れて、その仕事ぶりを紹介した。写真は台北駅。
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2017年5月7日、「日本は非常に清潔な国である」というのは、多くの外国人観光客にとっては既知の事実。その玄関口のひとつでもある羽田空港は、4年連続で「世界で最も清潔な空港」に選出された実績がある。清掃スタッフ約500人を抱える羽田空港。そのトップで実技指導に立つ新津春子さんは、「国宝級」とも形容されるその道のエキスパートだ。彼女が4月上旬に台湾を訪れて、その仕事ぶりを紹介した。台湾・中央通訊社が伝えた。
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2015年、NHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」で紹介されたことで、その仕事愛と舌を巻くような仕事ぶりが多くの人に知られることとなった新津さん。同年に出版された「世界一清潔な空港の清掃人」をはじめ、著書も多数にわたる。中国残留孤児二世として10代で来日し、当初は生活のためにと清掃の仕事に従事した。
4月の訪台では、台北市の松山空港でトイレ清掃のデモを披露している。「トイレ掃除は2枚の雑巾を使うこと。便座と便器を拭く雑巾を分ける」「雑巾は折って使わない。片手で雑巾全体を包むように持ち、もう片方の手で雑巾の角をつまんで使う。これは一度使って汚れた面を重複して使わないための工夫」「隅々まで決して見逃さない。便器の内側の汚れも鏡を使ってチェック」など、その掃除術を惜しみなく紹介した。また、テクニック以上に「心をこめることが最も大事」と説いており、「空港を自分の家と思っている。自宅に招いたお客様をおもてなしする気持ちで掃除をする」と語った。
その後、台北駅のトイレを訪れ、清掃状態を「40点」と厳しく評価した。その理由は、「一見してとてもキレイに見えるが、見えない部分の掃除が行きわたっていない。これは匂いの原因になる」としている。彼女は隅々の衛生を保つためなら、便器の奥まで手を伸ばすことに躊躇しない。
一方で、台湾にも「掃除の達人」と呼ばれる人物がいる。国営石油企業の台灣中油が運営するガソリンスタンドのひとつ・大直給油所で清掃を担当する荘志宏(ジュアン・ジーホン)氏だ。大直給油所は、「台北で最も清潔なトイレ」として、台北市政府環境保護局から10年以上にわたって表彰され続けている。中国人観光客がこぞって見物に訪れることでも知られるようになった。
大直給油所のトイレは15〜30分おきにスタッフが巡回し、衛生状態をチェックする。荘氏によると、清掃の基本はごくシンプルな4つの作業で成り立っている。「スポンジで汚れを取る」「雑巾で拭き取る」「ペーパーとアルコールで消毒する」「鏡でチェックする」。これらを、タンクや便器周辺など、隅々までぬかりなくいきわたらせることが大事だという。新津さんと同様、「湿気と見えない汚れが匂いの敵」と、臭気にまで細かく配慮する。「利用してくださるお客様からの励ましが、最大のモチベーションになっている」と話している。(翻訳・編集/愛玉)
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