谷本 光 2017年3月26日(日) 15時0分
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数年前に中国のギター会社のデモンストレーターとして呼ばれた。中国語も中国文化も何も分からない状態で初めて中国全土ツアーをした時の出来事です。写真は中国のお酒。筆者撮影。
数年前に中国のギター会社のデモンストレーターとして呼ばれた。中国語も中国文化も何も分からない状態で初めて中国全土ツアーをした時の出来事です。
ある地方でツアー初日のコンサート終了後、主催者(地元楽器店・音楽学校・ギター会社の省内総代理店)との打ち上げが始まり、小さなおちょこに注がれた白酒を主催者から勧められ口をつけようとした所、香りだけで相当強い酒だと分かりました。
これは…飲んだら倒れてしまう…本能的にそう感じ取り、隣にいたギター会社の社員兼通訳の李さんを通して「僕はお酒が弱いので申し訳ないですがご遠慮させて頂きます」とその場にいる全員に伝えると…「時が止まったのか?」という位凍りついた空気になった事を今でも忘れられません。
李さん「お願いだから飲んでください…(泣)」
谷本(私)「いやいや、今瓶のラベルに表記してあるアルコール度数チラッと見えましたが56%って…こんな強いお酒を飲んだら倒れちゃいますよ」
李さん「これは中国の文化の一つなんです。ここで谷本さんが飲まないと主催者の気分を害してしまうかもしれません。本当に本当にお願いします(泣)」
李さんの本気で泣きそうな表情を見て察して、覚悟を決めて主催者と乾杯して一緒に白酒を一気に飲み干しました。すると凍りついていた空気が一転、歓喜ムードに!
そしてその場にいた約40人の全員が1人ずつ次々と僕と乾杯しにやってきて、その度に白酒を一気飲みして1時間の内に40杯近く白酒を飲みました。
当然、フラフラになり「これは冗談抜きで急性アルコール中毒で運ばれるんじゃなかろうか?全員と乾杯したからこれで終わりだろう…」と安心しきっていた時にまた主催者が僕の元にやってきて「干杯!(乾杯)」。
その後また皆とエンドレスに乾杯。その後の記憶はあまりなく、気づけばホテルの部屋のベッドの上で目覚め、既に午後を回っていました。トイレに行こうにも本気で身体がいう事を聞かずベッドの上から全く動けなくなりました。この日は休みで移動もなかったのが不幸中の幸いでしたが、ツアー中毎回こんな飲み方をしていたら冗談抜きに死んでしまうと危機感を覚え、ある秘策を編み出しました。
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