「この世の天国」も今は「霊園都市」、後を絶たない「生前墓」購入―江蘇省蘇州市

Record China    2008年4月1日(火) 19時4分

拡大

29日、「この世の天国」とも謳われる蘇州だが、近年は上海など周辺大都市の「霊園都市」となっている。禁止されている「生前墓」の購入も後を絶たない。写真は蘇州駅で霊園行きのバスを待つ人々。

(1 / 7 枚)

2008年3月30日、中国新聞社によれば、蘇州に墓地を購入する人が増える中、禁止されている「生前墓」の購入も後を絶たず、土地不足が深刻になりつつある。週末には周辺都市から多くの人が墓参りのため郊外を訪れ、高速道路が渋滞する事態になっているが、国が新たに定めた法定休日「清明節」(祖先の墓を参り、墓を掃除する伝統的祭日)のゴールデンウィークが迫り、さらなる混雑が予想されている。

その他の写真

「この世の天国」とも謳われる蘇州だが、20世紀末以降は、上海など周辺大都市の「霊園都市」になりつつある。蘇州市民政局に登記されている霊園や納骨堂は30か所、面積は2000ムー(約133万3400平方m)あまりで、現在すでに1600ムー(約106万6720平方m)以上が使用されているほか、未登記の小規模墓地が各地に点在している。蘇州では毎年約4万の人が死亡しているが、上海、南京、無錫など周辺大都市の住民が蘇州に墓地を購入しており、蘇州の80%以上の霊園で土地不足が深刻になりつつある。

ある調査によれば、蘇州市民の約9割が「埋葬を希望」しており、火葬の後、お墓に入ることが当然だとしている。蘇州では「墓地を購入してこそ、安心して長生きできる」と言われるほどで、「生前墓」の購入が年々増加。市の葬儀管理部門は墓地経営者に対し、火葬証明書がなければ墓地を販売しないよう法令を定めているものの、「生前墓」の購入希望者は後を絶たない状態だという。(翻訳・編集/岡田)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携