人民網日本語版 2016年12月27日(火) 7時40分
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中国科学技術大学の科学技術史・科学技術考古学部の研究チームは、河南省賈湖の2カ所の墓にある遺体腹部の土壌サンプルから、フィブロインの残留物を検出した。資料写真。
中国科学技術大学が発表した情報によると、同校の科学技術史・科学技術考古学部の●徳才(ゴン・ダーツァイ、●は龍の下に共)教授の研究チームはこのほど、河南省賈湖の2カ所の墓にある遺体腹部の土壌サンプルから、フィブロインの残留物を検出した。遺跡から見つかった紡績道具や骨針を分析した結果、8500年前にはこの地の人々が道具を使って生糸から絹織物を作っていた可能性があることが判明した。新華社が伝えた。
これを受けて中国における絹織物の歴史が約4000年近くさかのぼることが証明されたことになる。この研究成果はこのほど科学誌「PLOS ONE」で発表された。
古代紡績技術は、科学研究者による人類の生産・文明の歴史研究において重要な内容だ。これまではインドの学者が顕微鏡による形態対比により、4000年前から生糸の使用を開始していたと主張していた。また、オーストリアの学者は古代エジプトのミイラの巻き髪の生糸繊維を分析し、古代エジプト人が今から3000年前より生糸の使用を開始していたと推測した。中国では山西省夏県仰韶文化遺跡で約4000年前の繭が見つかっていたほか、河南栄陽新石器時代遺跡からは、4500年前の絹・麻織物の一部が見つかっていた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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