Record China 2008年2月20日(水) 7時36分
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2月18日の報道によると、中国衛生部は、先に実施した農村の飲料水、環境衛生の調査結果を踏まえ、「農村部で水道、トイレの整備、ゴミの減量など総合的衛生管理システムが必要」との提言を発表。写真は安徽省の農村で道端に放置されたごみ。
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2008年2月18日、新華網が伝えたところによると、中国衛生部の毛群安(マオ・チュンアン)スポークスマンは、先に行われた農村の飲料水、環境衛生の実態調査結果を踏まえ、「農村の衛生状態にはばらつきが見られ、特に増え続ける家庭ゴミが重大な環境汚染減になっている」と指摘した上で、「総合的な農村の衛生管理システムを早期に構築する必要がある」との提言を発表した。
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この初の実態調査は、2006年8月から07年11月にかけ、衛生部と全国愛衛会が合同で実施。その結果、農村の飲料水と環境衛生の状況は全体的には改善が見られるものの、地域や村によってばらつきがあり、農民間でも健康状況や環境面での生活レベルに一定の開きがあることがわかった。具体的には、約半数の村で環境衛生の対策がとられておらず、衛生管理員を持たない村も65%以上に達していた。
毛スポークスマンによると、農村で主要な生活ゴミである家庭ゴミの排出量は、一日に一人あたり0.86kg、全国の農村で一年間の生活ゴミは約3億トンに上る。そのうち1億トンが不用意に捨てられており、一部の地域で重大な環境汚染の原因となっているという。
衛生部はこうした状況を踏まえ、飲料水の水質確保や衛生状態の向上のため、水道、トイレの整備や、ゴミの減量、汚水排出量の軽減などを柱とした、農村の衛生総合管理システムを構築する必要があるとして、今後具体的な施策化に取り組む方針。特にゴミの処分については、家庭で分別し、各地域が収集、県が輸送と処理を行うなど具体的な処理システムも浮上している。このほか、水質改善の関係技術の研究開発や、健康被害の検査システムの構築なども進めていく考えだ。(翻訳・編集/岡田)
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