人民網日本語版 2016年12月6日(火) 23時50分
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日本に行った中国人は、「中華料理店」と「中国料理店」という2種類の店があることを不思議に感じるだろう。この2つにはどんな違いがあるのだろう?
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日本に行った中国人は、「中華料理店」と「中国料理店」という2種類の店があることを不思議に感じるだろう。この2つにはどんな違いがあるのだろう?どちらが、本場中国の料理により近いのだろう?(文:徐航明。 瞭望東方周刊掲載)
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実際には、「中華料理」と「中国料理」は、漢字1文字の違いであるものの、その味は全く違う。「中華料理」と呼ばれている店の多くは裏路地にあり、夫婦で経営しているといったような個人経営で小さな店舗であることが多い。そして、内装もシンプルで、メニューはラーメンやチャーハン、ギョーザ、麻婆豆腐、チンジャオロースなどがメインだ。
中国人が「中華料理」を食べると、本場中国の料理とは少し違うと感じるだろう。なぜなら、日本の「中華料理」はローカライズされており、日本人の好みに合わせて味付けが変えられ、調理法も大きく異なっているからだ。例えば、水餃子は日本で焼きギョーザに変身し、その皮はうすく、カリッと焼きあげられている。そして、中国では主食であるのに対して、日本ではおかずとして食べられている。日本のラーメンも中国のラーメンとは全く異なり、日本で大人気の料理の一つとなっている。
もし、本場中国と同じ料理を食べたいなら、「中国料理」と掲げられたレストランに行かなければならない。「中華料理」店と「中国料理」店は、メニューの種類や価格帯が異なるほか、店内の雰囲気も全く違う。
例えば、「中華料理店」のテーブルは長方形が主流であるのに対し、「中国料理店」の多くは、本場中国と同じで丸テーブルだ。また、「中国料理店」は百貨店やショッピングセンターなど、多くの人でにぎわう場所にあり、内装も比較的豪華。中国人の料理人を雇っていることも多い。
端的に言うと、「中華料理」は庶民の店で、「中国料理」は高級レストラン。日本人の口に合わせて調理法や味が大きく変えられているのが「中華料理」で、本場中国の調理法や味が保たれているのが「中国料理」だ。
日本では中国の料理が、なぜこのように2つのジャンルに分かれたのだろうか。実際には、その呼び方の違いは、日本人の海外発祥の文化に対する態度を示している。
まず、取り入れた文化に対する敬意や尊重を込め、できるだけ発祥地の調理法や味を保つ。その一方で、それに改良や新しい発想を加え、日本人から支持を得る定番メニューへと発展させていく。海外の文化をローカライズし、改良を重ねるというのはこれまでずっと日本人の得意技とされてきた。そして、「中華料理」の一つである日本のラーメンは「逆輸入」され、中国の大小の都市でその店舗を見かけるようになっているほか、日本の「焼きギョーザ」も欧米市場で好評を博しているのは、まぎれもない事実だ。(提供/人民網日本語版・編集KN)
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