中国人とは「まったく違う」!なぜ日本人は他人に迷惑をかけないのか―中国メディア

Record China    2016年11月16日(水) 19時50分

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14日、中国のポータルサイト・今日頭条に、「日本人はなぜ他人に迷惑をかけたがらないのか」と題するコラム記事が掲載された。資料写真。

2016年11月14日、中国のポータルサイト・今日頭条に、「日本人はなぜ他人に迷惑をかけたがらないのか」と題するコラム記事が掲載された。以下はその概要。

何年も前のこと。私が初めて日本を訪れ、人が行き交う道路を歩いていた時にとても印象深かったことがある。それは、目につくところすべてが清潔で、走っている自動車のタイヤでさえも輝いていたことだ。不思議に思ったのは、街中にはごみ箱が見当たらないこと。日本人はごみを隠しているのだろうか。

その後、再び日本を訪れた時にようやくその答えがわかった。私を迎えてくれた日本人教授いわく、日本人は外出した時にはごみを袋に入れて持ち帰り、家で分別してから捨てるという。「自分がごみをポイ捨てしたり、ごみ箱に捨てたりすれば、みんながまねするようになり、周囲が汚れてしまう。そのことを、一人ひとりが分かっている」のだという。

ごみを持ち帰って処分するという行為は、日本人が子どもの頃からの「他人に迷惑をかけない」教育に由来する。ごみをポイ捨てすることは、「他人に迷惑がかかる」行為なのだ。日本の多くのお年寄りが朝にすることと言えば、身体を鍛えることではなく、トングを持ってごみ拾いに行くことだ。自分の街を美しくするのが目的で、この点では中国のアモイもよく出来ている。アモイでもボランティアがごみを拾っている姿をよく目にする。

日本に行くと気付くのは、日本人が最もよく口にする言葉が「すみません」「ご迷惑をおかけしました」だということだ。前出の教授によると、「迷惑をかけない」とは、自分の行為が相手に気を遣わせたり、相手を不快にさせたりしないようにすることで、日本人が必ず受ける素養教育だという。これは、中国人がよく言う「面倒を起こすな」とはまったく異なるものだ。

確かに、日本にいたわずか数日の間にも、日本人の「他人に迷惑をかけない」様子を見ることができた。サラリーマンは地下鉄の中で新聞を4分の1に細く折りたたんで読んでいた。公共の場所では電話する時の声は小さく、周囲に配慮して口元を覆っている人もいた。台車で荷物を運んでいる人がエレベーターに乗ろうとした時、中に人がいると次のエレベーターを待つ。

日本で道を歩いていると、ほとんどの人が道の片側に寄って歩いていることが分かる。これは、中国の伝統文化の中の「三辺教育」を思い出させる。それは、「端に寄って歩く」「端に寄って立つ」「食事の際に料理を端から取る」だ。これは先祖が伝えた人としてのマナーだが、残念ながら今の若者にその影を見ることはできない。目につくのは、他人の存在を完全に無視して携帯電話をいじりながら歩く人、公共の場所で大声を上げるのも常態化している。一人ひとりが自分が中心だと考え、なんでも奪い合い、争い、自らの存在感が低下するのを恐れているようだ。

「他人に迷惑をかけない」という国民の素養にかかわる教育は、自然環境や社会環境を改善し得るし、子どもの自律を養成し、独立する能力を鍛えることができる。中国の親たちが深く考える価値のあることだ。(翻訳・編集/北田

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