Record China 2016年10月21日(金) 7時20分
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20日、大気汚染対策の一環として北京で導入を予定している世界最大の空気清浄機に関して、専門家からは苦言が聞かれている。
2016年10月20日、大気汚染対策の一環として北京で導入を予定している世界最大の空気清浄機に関して、専門家からは苦言が聞かれている。新華社通信が伝えた。
北京では18日の午後から微小粒子状物質の濃度が上昇しており、19日には4段階中3番目の黄色警報を発令した。こうした中、同市では大型の空気清浄機の設置を目指し、試験稼働を実施している。
世界最大の空気清浄機と紹介されているタワーは、オランダ人デザイナーが設計したもので、中国政府と協力し造った。高さは7メートルに上り、1時間に3万立方メートルの空気を吸い込み、空気中を浮遊するPM2.5およびPM10といった微小粒子状物質の75%以上を捕捉しタワー周辺の空気を浄化するという。9月末に北京入りした巨大空気清浄機は現在テストが行われており、後日正式にお披露目する。
こうした政府の取り組みに専門家からは辛口な評価が聞かれている。中国の専門家は、「PM2.5の濃度が1立方メートル当たり200μgの重度の汚染状況で、巨大な空気清浄機が1時間で吸収できるPM2.5はわずかに4.5グラムで、小さじ1杯の塩よりも少ない(塩小さじ1杯=約5グラム)。大きな布で建設現場を覆い隠した方が効果的だろう」とやゆした。このほか、「空気清浄機を導入するのはいいが、根本的な解決にはならない。実験程度の効果しかないだろう」との指摘も聞かれた。(翻訳・編集/内山)
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