豪雨で道路が崩落、危険察知した男性が必死の説得で多くのドライバーの命救う―中国

フライメディア    2016年9月12日(月) 19時10分

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8日、新華網によると、6月下旬に重慶市武隆県を襲った豪雨により大規模な崩落が発生して道路が寸断した際、通行しようとする自動車を必死で止めて惨事の発生を防いだ1人の男性がいた。

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9月8日、新華網によると、6月下旬に重慶市武隆県を襲った豪雨により大規模な崩落が発生して道路が寸断した際、通行しようとする自動車を必死で止めて惨事の発生を防いだ1人の男性がいた。

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中国各地で豪雨の被害に見舞われた6月、同県でも26日から28日にかけて激しい雨が降った。この雨により同県から貴州省務川県へと通じる道路は崩落の危険が高まっていた。危険をいち早く察知したのは、道路のそばに住んで7年になるという64歳の男性だった。

28日朝、前方の道路に亀裂が生じているのを見つけた男性は道路局に連絡。作業員によって警戒線が張られ、迂回を支持する警告板が立てられた。雨は午後になってさらに強まったが、道路を通過しようとする自動車は次々とやって来た。そこで男性は現場に立ち続けて自動車を止め、「ここはもうすぐ崩落する」とドライバーを説得し続けた。

男性の制止にすんなり応じるドライバーがいる一方で、「あんたには関係ない」と強行突破しようとする者も。男性はそれでも辛抱強く説得し続け、大型トラックを含む50台の車を止めた。そして翌29日早朝、最後のトラックを退避させてから10分経たないうちに、轟音とともにがけ崩れが発生して道路が70メートルにわたって崩落した。

崩落の発生から2カ月が経過した今も、「あの日止めてくれなかったら、巻き込まれていた」、「反発して申し訳なかった」と男性に感謝や謝罪の意を伝えようとするドライバーたちが現地を訪れている。しかし、多くの命を救った男性の家は目の前地面が崩れ落ちて危険なため、男性は別の場所に避難していた。

直接気持ちを伝えられなかったドライバーたちは、近所の住民に伝言を託してその場を後にした。(提供/フライメディア)

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