世銀主任エコノミスト内定の林氏、「確定ではない」と慎重―中国

2008年1月21日、北京大学中国経済研究センター（CCER）の林毅夫（リン・イーフー）主任が世界銀行の主任エコノミストに就任ほぼ確実と見られている件で、林氏は台湾「中央社」の取材に対し「まだ決定ではない」と慎重な態度を示した。「中国新聞ネット」が伝えた。

【その他の写真】

米「ウォールストリート・ジャーナル」によると、世界銀行のロバート・ゼーリック総裁は開発途上国や新興経済の発展のため、林氏を主任エコノミストに任命する考え。最終的な決定は世界銀行理事会の承認が必要だが、1月末の理事会で通過確実と予想されている。だが台湾「中央社」の電話取材を受けた林氏はこの件について、「まだ予想の段階」「確定ではない」と述べるに止まった。

林氏は台湾生まれの台湾育ち。台湾の政治大学企業管理研究所修士課程を卒業。79年北京大学に入学。80年代にアメリカに渡り、86年にシカゴ大学経済学博士を取得。中国の経済改革初期に海外で博士号を取得した数少ない留学生の1人。今回任命されれば欧米以外から初めての起用となる（翻訳・編集/NN）