<写真特集>故宮雪景―規律正しさと「冷」と

高[王韋]    2016年8月2日(火) 20時20分

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北京周辺の名勝や風物を被写体とする写真家・高[王韋](ガオ・ウェイ)の作品は、まるで図鑑や資料のような規律正しさを持っている。その皮膚感覚すら感じさせない冷たさが、中国建築にはふさわしい表現方法なのかもしれない。

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まるで図鑑を開いているかのような、あるいは資料を見ているかのような、そんな写真作品である。北京周辺の名勝や風物を被写体とする写真家・高[王韋](ガオ・ウェイ)の作品は、整然と行儀よくまとまっていて、見ているこちらが襟を正したくなる。

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雪景色の故宮を写した作品群では、平坦な土地の上に多くのダイナミックな水平線と垂直線で構成された故宮の建築物が、それこそ規律正しい姿でしっかりとおさまっている。人気はなく、また人物がかつて存在したような痕跡も見せない。生命の息づかい、生活の色などみじんもうかがわせない厳しさが、「まるで図鑑のよう」という印象を引き出すのだろう。

しかし、木造の温かみある日本の建築物と比べスケール感と威厳に満ちた中国建築には、その皮膚感覚すら感じさせない冷たさが、ふさわしい表現方法なのかもしれない。(文/山上仁奈)

●高[王韋](ガオ・ウェイ)

メディア関係。北京在住。写真撮影と中国文化をこよなく愛し、中国色の強い作品を多く撮る。作品は自身のホームページのほか、「中国撮影報」「大衆撮影」「数字生活」などのメディアに発表している。代表作に「雪中故宮」「冬至」「北京胡同」など。

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