2016年6月4日、韓国の複数のメディアは、1989年6月4日に起きた中国民主化運動（天安門事件）から27年目を迎えた中国の様子を伝えた。

毎日経済新聞は、天安門事件27周年を迎え、中国当局が記念活動などに対する取り締まりを強化している中、人権活動家たちが公然と追悼活動を行っている様子を伝えた。北京の人権活動家、齊志勇氏はこのほど、天安門広場付近でスローガン「忘れてはならない、6・4」と書かれた白いTシャツを着て撮影した写真をインターネット上に公開した。

韓国・聯合ニュースは、サングラスをかけた武装警察が銃を持って天安門広場周辺を警備している緊張感が漂った様子や、天安門事件に対する報道統制が行われていることを伝えた。

この報道に、韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。

「中国民主化運動は、人類史の中で最も美しく、最も悲しい真の民主化運動だ。鉄壁の独裁共産主義首脳部に立ち向かい、自由を熱望した若者たちが力なく倒れて行った」

「北朝鮮同様、監視と抑圧が強く厳しい状況の中で起きた天安門事件は、人類史に残る民主化運動だったと思う」

「天安門事件で命を懸けた勇士たちを尊敬する」

「中国は報道統制を行っているから、もしかしたら天安門事件を知らない中国人もいるかも」

「中国は、日本が歴史歪曲（わいきょく）をしていることを責めているが、自分たちも同じように歴史を歪曲しようとしている」

「一党独裁だから、天安門事件も起きたし、それを隠蔽（いんぺい）しようとするようなことになるのだ」

「今のようなことをしている限り、中国は絶対に先進国にはなれないと思う」

「報道統制なんてせずに民主化したら、今の中国からは信じられないほど発展するだろうに」

「恥ずかしい過去は全くなかったことのように沈黙するのが、過去を否定する者たちの共通点だ。中国、日本、韓国…。どこの国も同じだ」

「中国にもきっと韓国の1987年（当時の盧泰愚大統領候補の民主化宣言）のような年が訪れる」（翻訳・編集/三田）