ビッグデータで中国人観光客の海外旅行を分析、ガイドの8割が「マナーは悪くない!」―中国

人民網日本語版    2016年6月3日(金) 21時50分

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2015年に海外旅行に出かけた中国人は延べ1億2000万人の大台を突破、市場規模はさらに拡大した。海外旅行が好きなのはどのような人で、どの都市が旅行先として人気なのだろうか?大手旅行サイトの携程旅遊が答えを導き出している。資料写真。

中国国家観光局の統計データによると、2015年に海外旅行に出かけた中国人は前年比12%増加し、延べ1億2000万人の大台を突破、市場規模はさらに拡大した。海外旅行が好きなのはどのような人で、どの都市が旅行先として人気なのだろうか?中国人観光客の海外旅行先でのマナーはどうなっているのだろう?大手旅行サイトの携程旅遊が31日に発表した「2016年中国人海外旅行分析報告」ではビッグデータを活用し、これらの疑問の答えを導き出している。新華社が伝えた。

▽中国人観光客のマナー、ツアーガイドの8割が「悪くない」

海外旅行客の増加に伴い、中国人によるマナー違反行為がメディアによってたびたび報じられている。では、中国人観光客の全体的なマナーのレベルは一体どれほどなのだろう?

外国でツアー客を常に引率し、観光客と直に接している携程旅遊のツアーガイドたちの評価は最も説得力があるものだろう。携程旅遊のレジャー部門はこのほど、「中国人観光客のマナーは他国に劣るか」という問題について、数百人のツアーガイドを対象に調査研究を行った。

調査の結果、回答者の8割は、2015年の中国人観光客の海外旅行におけるマナーに関し、「やや向上した」あるいは「大きく向上した」と答えた。大多数の中国人観光客は品位のない言動を慎み、マナー違反を起こすケースは少なかった。「中国人観光客のマナーは他国に劣るか」との質問について、8割以上が「そうは思わない」と答えた。

携程旅遊の専門家も、「中国人の海外旅行経験が豊かになり、1980年代生まれ、90年代生まれが徐々に中心層となるにつれ、マナー違反行為の発生率も低くなるだろう」と指摘する。

▽中国人に人気のショッピングスポットは?

中国国家情報センターが発表したデータによると、2015年の中国観光業の中国GDP寄与額は7兆3400億元に達し、全世界の観光業のGDP寄与額の14.5%を占め、全世界のGDPの1.5%を占めた。つまり、全世界の観光業がけん引した産業の総合的な付加価値額のうち、約6分の1は中国人観光客によるものということだ。

免税店は観光客が最も多く訪れる場所だが、中国人の海外旅行の回数が増えるにつれ、現地の人しか訪れないような場所も徐々に「開発」されるようになった。これらの店は価格は免税店ほど安くないかもしれないが、現地の特色あるグッズなどを買うには絶好の場所だ。

データによると、中国大陸の観光客が最も多く訪れる10大免税店のうち、日本、韓国、香港の免税店が絶対的多数を占め、トップ3はそれぞれTギャラリアDFS(香港広東道店)、新羅免税店(ソウル)、TギャラリアDFS(沖縄)だった。このほかにもラオックス(岡山空港店)、ロッテ免税店(明洞本店)、ラオックス(秋葉原本店)などがランクインした。

▽海外旅行好きなのはどんな人?

中国人観光客のマナーが実際のところどうなのか知るためにはまず、どのような人が旅行に行くのかを知らなければならない。報告によると、航空券、ホテル、レジャーなどのデータに基づく統計の結果、海外旅行客の中心層は25〜35歳で、全体の45%を占めた。36〜45歳は28%を占め、これに続いた。

観光客を都市別に見ると、上海、北京、広州深セン杭州の5都市の住民は海外旅行意欲が高く、これらの都市の住民が携程旅遊の海外旅行客の約5割を占めた。以下、成都、南京、武漢天津アモイと続いた。一線・二線都市の住人の生活レベルが高いことが、海外旅行意欲を刺激する重要な原因となっている。(提供/人民網日本語版・編集SN)

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