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22歳妊婦を見殺しにした責任は誰に?北京市衛生局は、法律的にみて、病院の対応に問題はないとの見解を発表した。
2007年11月29日、新華社は、北京市で大論争を巻き起こしている「22歳妊婦死亡事件」について「病院に運びこまれてからの患者に対する対応は、法律の面から見て問題はなかった」という、北京市衛生局の見解を伝えた。
衛生局は、事件の経緯を説明するとともに、病院の対応について「家族に手術を受けるように説得しながら、同時に救命治療を続けた病院の対応は、法律の面から見て問題はない。患者の家族が不在である場合は「特別干渉権」により、病院の責任で治療を行えるが、今回は、家族が明らかに手術拒否の意思を示していたので、手術は不可能だった」との見方を示した。
家族に対しては、慰めの意を表すとともに、冷静に対応し、病院の正常な治療行為を妨げないように求めた。
(事件の経緯)
11月21日、北京市の病院に運び込まれた妊婦・李麗雲(リー・リーユン)は、危篤状態だったにもかかわらず、夫の肖志軍(シャオ・ジージュン)が手術を拒否したため、数時間後、母子ともに死亡した。事件後、救える命を救わなかった病院の対応について、市民の間で大論争が巻き起こった。北京市衛生局は、この事件について、医学専門家と法律専門家による調査を進めていた。(翻訳・編集/高橋)
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