八牧浩行 2016年3月30日(水) 18時40分
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30日、程永華・駐日中国大使が東京港区の中国大使館で記者会見し、9月に中国・杭州で開かれる20カ国首脳会議(G20)で、「日中首脳がアジア経済の振興と協力について話し合うチャンスになる」と指摘。日中首脳会談開催の可能性を示唆した。
2016年3月30日、程永華・駐日中国大使が東京港区の中国大使館で記者会見した。9月に中国・杭州で開かれる20カ国首脳会議(G20)について、「安倍首相も出席する予定なので、会議の場で日中首脳がアジアの重要な国として協力し合い、アジア経済の振興と協力について話し合うチャンスになる」と指摘。安倍晋三首相と 習近平国家主席による日中首脳会談開催の可能性を示唆した。
さらに同大使は、日中韓首脳会議が今年日本で開催される予定で、現在日程調整中であることを明らかにした。その上で「首脳会議は意思の疎通につながり、日中両国関係にもプラスになると期待している」と強調した。
また「日中はお互いに切っても切れないパートナーである」と力説。「貿易総額は3000億ドルに達し、日本の対中投資も15年に1000億ドルを突破した。1つの国で1000億ドルを超えたのは初めてで、経済的な結びつきは強力だ。今後中国経済の改革が進めば、中日の各分野におけるポテンシャルが拡大する」と語った。
このほか、訪日中国人観光客が15年に約500万人に達したことを例示した上で、「国民の交流をもっと拡大しなければならない」と強調した。
程大使は、任期が6年以上と長期にわたっていることについて、「日中友好を促進するという使命を果たしてきたが、今の仕事を続けて中日関係のさらなる改善に努力したい」と語った。(八牧浩行)
■筆者プロフィール:八牧浩行
1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。
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