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27日、「信じて待てば、1万元が10万元に変化する」、80歳を越した老婦人が自称「仙医」の言葉を信じ、預けた1万元。これが100元札1枚に変化したとき、初めて騙されたことに気がついた。資料写真。
2007年11月27日、海南省海口市で起こったあまりにも古典的な手口の詐欺事件を、地元の「海南日報」が報道。
今月初め、80歳過ぎの女性チャンさんは「どんなに重い腰痛や肩こりも治す」と豪語する薬売りの中年男性と知り合った。男は仙術を会得したと話し、彼女はこれを信用。男を「王先生」と呼んで、連日彼の治療を受けた。
11月15日、王先生はチャンさんに仙術を披露。彼女の1元札を赤い紙に包んでなにやら唱えた後、包みを開くと10元札に変わっているではないか。驚くチャンさんに先生は「心から信じれば、必ずお金は10倍になる」と説明。これを信じた彼女は2日後、貯めていた年金の1万元(約16万円)を先生に渡した。このとき先生は「18日の昼にチャンさんの家を訪ねていくから、それまでこの包みは開けないように」と言って、赤いタオルで札束を包み、彼女に返した。
18日午後、いくら待っても来ない王先生の代わりにタオルを開いたチャンさんが見たものは、1番上だけが本物の100元札で後はすべておもちゃのお金だった。現在、海口市公安局は詐欺容疑で王先生の行方を追っている。(翻訳・編集/本郷智子)
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