「金儲けも授業のうち？」学生起業家に単位与える大学に非難の嵐―浙江省温州市

2007年11月22日、吉林省のニュースサイト「新文化網」は、浙江省温州市の温州大学で学生のための起業センターがオープンしたものの、保護者を中心に賛否両論の論争が起きている、と伝えた。

古くから商人の町として栄えてきた温州市。同大学の学生たちも先人の薫陶を受けたのか、もともと経済活動に熱心で、現在学内には59の学生起業家グループが存在。2003年以降、500人以上の学生起業家を輩出し、累計で200万元（約3200万円）を超える収入を得ている。

大学側も学生の起業意欲を重視し、11月15日、面積1400平方メートルの「起業センター」を新たに建設。学生たちはわずかな家賃でこのセンターに入所できるほか、実際にビジネスを始めた学生には「起業学」の単位が与えられることになった。

この大学の方針に対し、保護者らからは「勉強させるために大学に入れたのに、金儲けばかり」との非難のほか、「このままでは学業を放棄する学生が出てくる」と大学の荒廃を心配する声も出ている。（翻訳・編集/本郷智子）