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浙江省の調査報告でイノシシの数がこの6年で3倍の10万頭近くにまで増えていることがわかった。資料写真。
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2007年11月21日、浙江オンライン銭江晩報が報じたところによると、2000年に浙江省林業部門が初めて野生動物の全面的な調査を行ったときには、イノシシの数は2万9000頭だった。ところが、2006年『浙江省陸生野生動物資源調査報告』では、全省のイノシシの数は何と10万頭近まで急増、わずか6年でイノシシが3倍近くにまで増えているという。
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浙江省野生動植物保護管理センター所長である丁良冬(ディン・リャンドン)氏の説明によれば、この数十年で、省内の生態環境改善や野生動物保護の強化の結果、イノシシの数が増えた一方、トラやオオカミ、豹など野生の大型肉食動物が次第に減少したことで、イノシシの天敵がいなくなったのが原因だそうだ。浙江大学生物科学院の諸葛陽(ジゥウ・ガーヤン)教授はイノシシが増えた原因として、イノシシの環境適応能力の高さを挙げている。また、イノシシの繁殖力の高さも増加の一因だということだ。
さらに、イノシシが増えたことにより、その餌でもあるヘビが急速に減少しているそうだ。ヘビが減ったことで、その餌であるネズミが爆発的に増え災害を招く可能性も指摘されており、今年7月、湖南省ではすでにネズミによる大規模な被害が出ている。(翻訳・編集/岡田)
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