上海にたたずむ1人の日本人、17年間ありのままの上海を記録、カメラで上海の本質を映し出す

Record China    2016年3月13日(日) 8時40分

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11日、上海市は中国の代表的な大都市で、中国の経済発展において重要な存在となっている。同市に対し華やかで近代的なイメージを持つ人も少なくないと思うが、上海に住んで17年の日本人はカメラを通して上海市の庶民のありのままの姿を記録している。

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2016年3月11日、上海市は中国の代表的な大都市で、中国の経済発展において重要な存在となっている。同市に対し華やかで近代的なイメージを持つ人も少なくないと思うが、上海に住んで17年の日本人はカメラを通して庶民のありのままの姿を記録している。

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企業の駐在員として上海に住む中田博之氏は、ストリートフォトグラファーというもう1つの顔を持っている。中田氏は特定の風景やモデルを対象に撮影するのではなく、ストリートフォトでありのままの上海を捉える。「被写体の本質を伝えたい」という思いから、モノクロで撮影することにこだわりを持っているそうだ。

ストリートフォトについて中田氏は、「僕はストリートの『生きる造形物たち』をカメラに収めることによって得られる快感を片時も忘れることができない。写真撮影は自分の内なる精神の欲望を満たす手段のひとつ」と語っている。被写体を至近距離で撮影することも多々あることから、にらまれることや怒鳴られること、追いかけられることは日常茶飯事だが、「トラブルがある日の方がいい写真が撮れる」のだという。

中田氏は、「被写体は皆平等」と語っており、興味を持った人がたとえ大きなけがを負った人でも撮りたい人は撮るというスタンスを貫いている。5月2日から、これまで撮りためた作品を厳選し、「上海」と題した個展を新宿で開く予定。「今後も個展を継続的に開催したい」と話している。17年間を上海と共に歩んできた中田氏だが、上海のありのままを記録する情熱は冷めることはない。庶民の姿をカメラに収めるべく、今日も彼は上海のどこかにたたずんでいる。(編集/内山)

■プロフィール:中田博之

企業の駐在員として中国に赴任し、1999年より上海に住んでいる。90年代の終わりごろから、仕事や生活の記録としてカメラを使うようになり、2008 年から本格的に撮影を始めた。森山大道から多くのことを学び、彼のフィールドである「新宿」を、我が街である「上海」に置き換え、「1日の撮影で2000 枚以上」のノルマを自分に課し上海を記録している。

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