上海人の6割が人助けに消極的=文革の英雄の「奉仕精神」を99%が記憶するも、「良い行いに良い報いがあるとは限らない」が支配的―中国

Record China    2016年3月7日(月) 0時12分

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3日、中国・上海市は、「雷鋒に学ぼう記念日」に先駆け人助けに関する意識調査を行い同日に報告した。写真は上海市。

2016年3月3日、中国・上海市は、「雷鋒に学ぼう記念日」に先駆け人助けに関する意識調査を行い同日に報告した。

雷鋒(レイ・フォン)は文化大革命中(文革)の中国で「模範兵士」として教科書にも載った人物で、毎年3月5日は「雷鋒に学ぼう記念日」に指定されている。一方で、近年中国では「人助けをして逆に加害者として訴えられた」のトラブルが多発し、人助けに慎重な傾向がある。

実際どれだけの人が慎重な姿勢なのか?上海市の調査によると、「良い行いに良い報いがあるとは限らない」「トラブルを招きたくない」を理由に65%の若者が人助けに慎重であると分かった。この数字は中年世代や高齢者世代よりも高かったが、全体でも6割近かった。

調査で、99.6%の市民が雷鋒の名言を1つ以上記憶しており、「永遠にさびないネジになる」「限りある命を終わりのない国民奉仕に捧げる」「国民にとって役立つ人間になる」などの回答が多かった。人々に奉仕したたえられた雷鋒が依然として根強く多くの人の心の中に残っている一方で、「誤解を招きたくない」などの懸念から人助けに消極的である複雑な一面が浮き彫りとなった。(翻訳・編集/内山)

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