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17日、今年6月に広東省で一斉摘発された地下銀行組織。年間取引金額は43億元に上っていた。組織は壊滅したはずだが、香港支店の「両替所」はいまだ営業中という。資料写真。
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2007年11月17日、広東省の「南方都市報」は今年6月に摘発された同省最大規模の地下銀行組織の詳細を報じた。
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「6・26事件」と言われる地下銀行組織の一斉摘発は、同省深セン市および広州市の警察当局の合同捜査によるもので、主犯格の杜玲(ドゥ・リン)容疑者以下組織の構成員6人が逮捕され、深セン市と広州市にあった地下銀行の拠点2か所から顧客の通帳55通と現金420万元(約6720万円)、パソコン数台が押収された。
警察のその後の調べで、杜容疑者の地下銀行は同省と香港に計6か所存在していたことが判明。約8年間にわたり違法な取引をおこなっており、その営業規模は06年6月から07年5月の1年間で43億元(約700億円)にものぼり、省内で摘発された地下銀行の中では最大のもの。
杜容疑者以下組織のメンバー6人は現在、看守所に拘留されているにもかかわらず、香港のモンコック(旺角)にある「杜氏人民元両替所」は16日も営業していた。ここは杜容疑者の夫が経営しており、今も客は多く繁盛しているという。(翻訳・編集/本郷智子)
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