2016年1月13日、韓国・ハンギョレ新聞は、「グーグルマップで『金大中（キム・デジュン）コンベンションセンター』を検索すると、なぜか『猿の学校（Monkey School）』と表示される」との情報提供を受け独自に調査した内容を報じた。

金大中コンベンションセンターは、韓国南部・光州市に05年にオープンした大型の展示・会議施設。これが地図上で「猿の学校」と表示されている事態に、当初、情報提供者も記者も「金大中元大統領を卑下・批判する意図が裏にある」と疑ったという。しかし調べてみると、悪意ある人物は見つからず、原因はグーグルコリアの怠慢と無責任にあったことが判明した。

グーグルに地図データを提供するSKプラネットによると、13年12月から翌年2月まで、同センターで「猿の学校」というタイトルの公演が行われており、同社はユーザーが「猿の学校」と検索すると金大中コンベンションセンターの位置を表示する情報を地図に追加した。同社は半年ごとに提供地図情報の更新を行っており、公演終了後にはこの情報も元に戻して提供したというが、グーグルコリア側がデータ更新を怠っていたのだ。グーグルコリアは指摘を受け地図の更新を進めているものの、地図サーバーが海外にあるため作業が難航していると説明、「今回のことで被害に遭われた方がいたら申し訳ない」としている。

この報道に、韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せた。

「この国はもう滅びてしまったようだ」

「いくら閉鎖的なグーグルでも、グーグルコリアが積極的に要請すれば、すぐにでも修正できるはずでは？」

「あらゆることであきれ、あらゆることでムカつく国だ」

「国が滅びる、滅びる、と言ってきたけど、改めて考えてみるともう滅んでるね。本当に希望のない国だ」

「また米国に支配される日が来るのか？」

「とんでもないこの国を、投票で変えようじゃないか」

「金大中財団やコンベンションセンターの担当者は、ちゃんと仕事をしてくれ」

「朴槿恵（パク・クネ）大統領を喜ばせようとやったのでは？」

「記事が出てるのに、いまだに訂正されてない。直すつもりもないみたいだ」

「朴正熙（パク・チョンヒ）元大統領の名前の施設だったとしたら、すぐに誰か捕まるよ」（翻訳・編集/吉金）