＜シリーズ・中国6大湖沼湿地4＞網の目状の河川に恵まれた三江自然保護区―黒龍江省

中国の地学雑誌で「国内の最も美しい6大沼沢湿地」として選ばれている三江自然保護区はアムール川とウスリー川 にはさまれた三角地帯である。総面積は19万haで、1994年に黒龍江省人民政府の指定により保護区となった。

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平地と沼地で構成される保護区は、本来の生態系に近い状態を今も保っている代表的な沼沢地となっている。縦横に500本の河川が流れ、島状に森林が分布し、滝や豊富な植物資源にも恵まれている。290種あまり生息する動物の中には、ライチョウやオオヤマネコ、ウミワシなどの貴重な保護動物も含まれる。

今世紀後半以降、動物の乱獲や田畑の開発によって自然破壊が進んだ時期もあったが、10年来の保護活動により、沼沢にはハスの花が戻り、タンチョウヅルやアカシカ、ノロジカなどの姿も戻ってきた。(翻訳・編集/愛玉)