Record China 2007年11月7日(水) 16時4分
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2007年11月、「東洋の麻」とも言われるラミー織物。中国企業が300番手の極細糸でラミー織物生産の世界記録更新に成功。
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2007年11月4日、湖南華昇株洲有限公司が300番手の極細糸でラミー織物生産の世界記録更新に成功したと発表した。1平方メートル当たり28グラムと脅威の軽さを誇り、驚きの透明度を有している。
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2006年3月、日本が155番手の純苧麻由来による布地生産に成功し、世界記録を創って以来、中国紡績界が挑み続けた記録更新は、今年になって記録を大きく上回る数値で達成された。
ラミーとは、中国を主な原産地とする苧麻(ちょま)を原料とし、同じく麻由来のリネンよりも少し硬く、ざらついた触感を持つ布地である。主に欧州で産出するリネンに対して、「東洋の麻」とも言われる。ラミーは白色絹のようなしっとりとした光沢をもっており、吸水性、放湿性、発散性、通気性にすぐれ、さわやかな清涼感があり、ブラウス、スーツジャケットなどの衣料用、寝装用、資材用として使われる。
また、麻糸の太さを示す「番手」という単位についてだが、麻糸1ポンド(約453.6Kg)あたり、長さが300ヤード(約274.3m)あるものを1番手としている。苧麻のような比較的太い繊維を製品化するには高い技術が要求されるため、多くの企業は36番手以下の糸しか生産できない。このほど生産された300番手のラミー織物が、いかに驚異的な技術であるか容易に想像がつくところ。 (翻訳・編集/愛玉)
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