2015年12月9日、韓国のサムスン電子は、自動車電装事業チームを新設し、スマートカー事業に本格的に進出すると明らかにした。2000年にサムスン自動車を売却して以来の、自動車分野への再参入となる。韓国・朝鮮日報などが伝えた。

サムスングループは、サムスン電子（システム・半導体）を中心に、バッテリー、カメラ、ディスプレーなどグループ各社の事業を通じて、スマートカー事業への進出準備を進めてきた。例えば自動車の自律走行に必須のセンサーには、サムスン電子の半導体技術を活用できるといい、今後、グーグルやアップルなどとの競合も予想される。関係者の一人は、「スマートカーを造るのに必要なボディ部分を除いては、自動車事業に必須のすべての要素にサムスンが取り組むことになる」と説明した。

サムスンは95年、サムスン自動車を設立し自動車事業進出を果たしたものの、5年後に経営破綻、ルノーに事業を売却し、自動車事業から撤退した過去がある。今回は15年ぶりの再挑戦になるが、この報道に韓国のネットユーザーから寄せられたコメントには、冷ややかな声が多い。

「むしろスマートフォンをちゃんと作ってくれ」

「サムスンの車は買わない」

「サムスンのせいで国がつぶれかけてるのに、また何をやらかすんだ？早く目を覚ましてほしいね」

「新しい物を作らないと駄目だよ。もう他がやってることを追うには遅い」

「LGはもう5年前から自動車事業を始めてるよ。LGがうまく行ってるのを見たからやるのかな」

「スマホ事業は徐々に畳むってこと？」

「生活家電を安く売って、堅実にやった方がいい」

「前みたいに、事業を大きくしておいてまたフランスにでも売ることになるんじゃないか？そんなふうになるくらいなら、初めからやらない方がまし」

「またIMF（国際通貨基金）通貨危機がやって来る。あのときだって、李健煕（イ・ゴンヒ。サムスン電子会長）が自動車事業への進出を宣言した途端に国全体が駄目になった。サムスンが元凶だったってこと」（翻訳・編集/吉金）