2015年12月8日、韓国・JTBCは、過去にノーベル賞を受賞した科学者らに「韓国とノーベル賞の間にいまだ縁がない理由」を尋ねた結果を報じた。

08年、化学賞を受賞したマーティン・チャルフィー氏は、韓国の研究費支援が短期的成果を求めることの弊害を指摘する。「技術やアイデアは変わるもの」なのだから、科学者が一度提出した財政支援の要請提案書に縛られるのは、ばかげているというのだ。

優れた指導者により研究が継承されていく環境の重要性を語る受賞者も多い。今年の物理学賞に決まった梶田隆章氏の指導者の一人、小柴昌俊氏も13年前に同賞を受賞しているし、米国のノーベル賞受賞者の下で研究した「弟子」が受賞した例は、92人中48人に上る。

01年に化学賞を受賞した野依良治氏は、日本や中国と同様に、西洋とは異なる韓国ならではの発想や得意分野を生かすことが重要だと語る。また、04年の化学賞受賞者アーロン・チカノーバー氏は「韓国の大学はディベートができる雰囲気ではない」と指摘、学生にも教授にも、討論や質問を積極的に行う努力が必要だと助言した。

この報道に、韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せている。

「オバマ大統領が訪韓したとき、韓国の記者だけに質問のチャンスをくれたのに、誰一人として質問せず沈黙したという逸話がある。『目立たず真ん中を行こう』という文化が韓国でもてはやされる限り、韓国の天才はただのいけ好かない人で終わってしまう」

「韓国では反対意見を口にできない。民主主義が何かを分かっていないんだ」

「反対すると変な目で見られるし、共産主義者と言われることさえある。こんな社会のままでは、100年たっても受賞者は出ないね」

「ノーベル賞が一つもないのもどうかと思うけど、だからと言って何としてでも取ろうという姿勢もどうかな。基盤が整ってるわけでもないのに、誰か賞を取ってくれないかと期待するのは欲張りだ」

「受賞者の言ってることは正しいけど、韓国でノーベル賞が出るはずがない」

「韓国は裁判官、検事、弁護士、医者だけが好待遇を受ける国。それが理由だ」

「韓国人の民族性自体が長期的な研究と合わない。一生研究だけを続けたとしても、ノーベル賞が取れるのは1000人に1人くらい。目ざとい人はお金にならないことはやらないしね」（翻訳・編集/吉金）