Record China 2015年11月25日(水) 12時5分
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24日、澎湃新聞によると、23日に米ニューヨークの地下鉄にナチス・ドイツと日本帝国主義を連想させる広告が登場し、物議を醸している。写真は旭日旗。
2015年11月24日、澎湃新聞によると、23日に米ニューヨークの地下鉄にナチス・ドイツと日本帝国主義を連想させる広告が登場し、物議を醸している。
報道によると、ニューヨーク地下鉄の座席部分に、ナチス・ドイツの国章と旭日旗を模したデザインが施された。元のナチス・ドイツの国章のハーケンクロイツの部分を十字に変え、それを現在の米国国旗の左上の青い部分に配している。旭日旗は中央やや左上に赤い丸があり、そこから青い線が放射状に広がっている。この広告は、米アマゾンが制作するドラマ「The Man In The High Castle」をPRするもの。同作は、フィリップ・K・ディックの小説「高い城の男」をドラマ化したもので、もし第2次世界大戦で枢軸国が勝利し、米国がナチス・ドイツと大日本帝国に分割統治されていたら、という設定で描かれている。
この広告が23日朝に登場すると、市民らから批判が集まり、ツイッター上でも物議を醸した。ニューヨーク市都市交通局(MTA)は今年4月、米国の関連法に基づいて地下鉄内に政治性の強い広告を掲載することを禁止する規定を設けているが、MTA側はこの規定に違反してはいないという判断だった。
反ユダヤ主義を監督するNGO「アンチ・ディファメーション・リーグ(ADL)」は、「我々が懸念しているのは、ナチス・ドイツの国章が米国国旗の上にあるのに、何の説明もないこと。見た人に嫌悪と反感を抱かせる」としている。また、現地の人からは、MTAが下着の広告の掲載を認めなかったことを引き合いに、「下着はダメなのに、ナチス・ドイツと日本帝国主義の象徴はいいのか?」といった声が上がっている。
この話題は中国のネットユーザーも注目しており、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)には、「たとえばイスラム国(IS)のゲームが発売されたとしたら、米国じゅうにISの旗を掲げてもいいってことなのか」「こんな広告、クレーム出ない方がおかしいでしょ」「ナチスはだめだよな」「米国は心が広い。ドイツなら絶対無理だろう」「結果的に宣伝の目的は達成したな」といったコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)
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