韓国の若者、「努力は成功への道」を信じなくなる=韓国ネット「成功には運も必要」「人脈とお金、家柄で8割以上決まる」

Record China    2015年11月17日(火) 5時48分

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16日、韓国で「努力すれば成功を手にできる」と信じることのできない若者が増えているとの報道に、韓国のネットユーザーがさまざまな声を寄せている。写真はソウルの若者。

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2015年11月16日、韓国・国民日報は、多くの韓国人が信じてきた「努力すれば成功を手にできる」という言葉に、このところ疑問を呈する若者が増えていると報じた。「努力しても報われない」といった現実に対する悲観論が、若者の間に広がっている。

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13日、韓国ソウル大の社会科学研究院が主催した「不平等シンポジウム」では、こうした状況を裏付けるデータが発表された。まず、「人生の成功要因は、幸運・人脈よりも努力にある」という考えに同意した人の割合は、50代以上で7割を超え、40代でも63.1%に達したのに対し、30代では55.7%、20代では51.2%にとどまった。

また、「(親に比べ)子の世代の社会・経済的地位が高くなる可能性」には、20代の45.6%、30代の51.5%が否定的な回答をし、この比率は40〜60代でも大きな差はなかった。つまり、「子の努力にかかわらず、親の地位で子の将来がおおむね決められている」と考える人が半数近くに上ることを表しており、格差を縮めるための手段である「教育」についても、親の経済力に左右されるという悲観的な見方が広がっている。実際に、韓国の最難関と言われるソウル大入学者のうち、ソウル在住の「特目高(外国語や科学高校などのエリート校)」出身者の割合は02年に22.8%だったが、12年には40.5%にまで上がっている。

この状況に、韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せた。

「成功に努力は不可欠だよ。問題は、努力したからといって成功するわけじゃないということ。運も絶対に必要だからね」

「親の財産と名前ですべてが決まる。朴槿恵(パク・クネ)も父親の名前で大統領になったんだ。彼女が大統領になったことだけでも、韓国の状況はよく分かるよ」

「確かに韓国は教育の平等からずいぶん懸け離れてしまった」

「韓国が成長していた70〜80年代なら、努力は成功への道と言えた。だからと言って、当時TOEICすら受けてなかった50代が、今の20代にいろんな資格を要求し、努力が足りないと批判するのはやめてほしい」

「努力は天才には勝てず、天才は金持ちには勝てない」

「確かに、勉強だけしてればいい学生と、お金を稼がないといけない学生は違う」

「冷たく聞こえるかもしれないけど、頑張ればいいわけじゃなくて、ちゃんとできなきゃ駄目なんだ。社会人生活でも同じだよ」

「昔は努力すれば必ず成功できると思ってたけど、一代で財を成すなんて、もう昔の話だね」

「成功したいなら、努力する方向も重要。むやみに努力だけするのは愚かだ」

「社会に出てみると、人脈とお金、家柄で8割以上は決まると分かる」(翻訳・編集/和氣)

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