Record China 2015年11月10日(火) 11時44分
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8日、映画「南京!南京!」を手掛けたルー・チュアン監督が、中国で氾濫する抗日ドラマについて、「客観的な視点を持たない作品は人々の歴史観を間違った方向へ導く」と語った。写真はルー・チュアン監督。
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2015年11月8日、映画「南京!南京!」を手掛けたルー・チュアン(陸川)監督が、中国で氾濫する抗日ドラマについて、「客観的な視点を持たない作品は人々の歴史観を間違った方向へ導く」と語った。新京報が伝えた。
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映画「南京!南京!」は今年夏、日本最大級の動画サービス「niconico」でも配信されて大きな話題を呼んだ。日本ではもともと2011年、小規模上映が行われたが、広く人々の目に触れたのは今回が初めて。ルー・チュアン監督によると、たくさんの人の協力を得て配信にこぎ着けたが、視聴した人々からは数多くの熱い意見があり、その7〜8割から好評を得たとしている。
「素手で日本兵の体を引き裂く」といったあり得ない表現を盛り込んだ抗日ドラマが次々に製作され、中国のネット上では嘲笑の意味を込めて「神ドラマ」などと呼ばれている。こういった抗日ドラマについてルー・チュアン監督は、「客観的な視点を持たない作品は人々の歴史観を間違った方向へ導く」とコメント。しかし、「いかなる良い効果も期待できない作品だが、中国で多くの人に受け入れられるのは、戦争がもたらした痛みがまだ残っていることを示している」とも語っている。
日中間に存在する矛盾を解決させるために、映画人としてはどのような役割を果たすべきか。この問題についてルー・チュアン監督は、「われわれは映画を製作する立場として、事実をありのままに反映させるという責任がある。そういった作品は『反戦』の立場を示すものであり、具体的にどの民族、どの国を批判するといったものではない」と語っている。(翻訳・編集/Mathilda)
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