Record China 2006年7月6日(木) 16時52分
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化学兵器の回収作業が開始した。
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2006年7月5日、黒龍江省寧安市(こくりゅうこうしょう れいあんし)で発見された「旧日本軍遺棄化学兵器」の回収作業が開始された。今回、回収されるのは、市内にあるリサイクル会社の敷地内に埋められている複数の砲弾。これらは、同社の社員によりいったん掘り出されたものの、独自に処理することは難しいと判断、再度埋め戻されて専門家による回収を待つこととなった。化学兵器発見の報告を受けて中国政府では、調査団の派遣を日本政府へ要請、6月30日から日中の専門家による鑑定が行われた。その結果、地中に埋められている砲弾が旧日本軍のもので、複数の化学弾を含むことが確認された。専門家たちは、回収時の爆発や化学物質による汚染に備えるため、必要な設備等を整え、5日に作業開始となったのである。
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旧日本軍の遺棄化学兵器の処理については、1999年、中国遺棄化学兵器処理に関して覚書が交わされ、中国国内の遺棄化学兵器の調査、処理等に協力することを確認している。2004年以降は、日本政府が現地政府の要望に応じて回収資金をはじめ、回収作業の専門家および専門技術、必要な設備等を提供し、中国政府指導の下、実際の回収作業が実施されるようになった。中国外交部日本化学兵器問題弁公室の劉毅仁(リュウギニン)主任は、「すでに中国国内14省の58ヵ所で、旧日本軍の化学兵器が発見され、その内、吉林省敦化市(きつりんしょう とんかし)のハルバリンでは、これまでで最大規模の遺棄量があった。また、日中の専門家の予測では、まだ約40万発もの化学兵器が中国の大地には埋められているという」と話している。最近の調査では、今回の寧安市のほか、2006年7月1日に黒竜江省綏化市望奎県(こくりゅうこうしょう すいかし ぼうくいけん)で、600数発の化学砲弾が発見され、中国の専門家によって旧日本軍のものと確認されている。
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