Record China 2015年10月31日(土) 15時24分
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27日、米国に本拠を置く日用品大手のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は中国で高級紙オムツを打ち出しているが、市場シェアを固めて拡大させるにはしばらく時間がかかるとみられる。資料写真。
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2015年10月27日、米国に本拠を置く日用品大手のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は中国で高級紙オムツを打ち出しているが、市場シェアを固めて拡大させるにはしばらく時間がかかるとみられる。日本最大の日用品メーカー・花王グループの「メリーズ」はP&Gの「パンパース」のライバルの一つだ。第一財経日報が伝えた。
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▼日本の紙オムツに奪われた市場シェア
ここ数年、P&Gの売上は伸びが鈍化しており、より規模が小さく小回りの利くライバルたちに負けている。ライバルたちはどこも米国や海外での売上を継続的に伸ばしている。
米キンバリークラークの「ハギーズ」ブランドの紙オムツはパンパースの重要なライバルの一つだ。だがパンパースは中国市場では日本ブランドというより手強い相手にも直面しなければならない。
日用化学品業界の関係者は、「中国の1980年代生まれや90年代生まれの親たちは子どものためなら出費を厭わない。子どもの安全に対する親の意識の高まりにともない、2012年から中国現地製品の1.7倍ほどの価格の超高級紙オムツの需要が拡大を続けており、消費がグレードアップし、花王の輸入製品のような高級紙オムツが大人気となっている」と話す。中国の高級紙オムツの年増加率は30〜40%に達し、シェアは10年の10%未満から13年は15%前後に拡大した。
P&Gは売上増のため、ブランドへの投資を拡大し、ブランドの普及拡大を目指して消費者に試供品を提供するサービスを行っている。同社のジョン・モーラー最高財務責任者(CFO)は、「中国市場で、弊社は高価格の紙オムツを打ち出しており、中国の親たちの子どものための出費を楽しむという傾向を利用したい考えだ。弊社は現在の売上高に甘んじることはない。ここ数年来、中国の高所得層の親たちは日本の輸入ブランドを買うようになりP&Gは中国では相対的に低い価格帯にとどまっている」と述べた。
P&Gのアラン・ラフリー社長兼最高経営責任者(CEO)は今年初めに取材に答えた際、「P&Gが中国で犯した過ちは、管理職が中国人消費者を『節約に努める中産階級』とみなしたことだ。弊社は市場の中間地帯に押し込められている。消費者はますます高級志向になり、これは弊社が下方に向かっていることを意味する」と述べている。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)
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