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22日、安徽省淮南市で、医師らがパンダのシーシー(師師)の治療準備をしている。
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2007年10月22日、国宝であるパンダのシーシー(師師)は安徽省淮南市にやってきてまだ一ヵ月にもならないが、突然エサを食べなくなったという。22日の夜、医師の診察でシーシーは発熱していることがわかった。
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シーシーは今年9歳になる身長約140cm、体重135kgのオスで、四川省成都市のパンダ繁殖研究基地で生まれた。9月26日、シーシーは半日間飛行機と車に揺られて四川省から安徽省淮南市の竜湖公園に1年間滞在するゲストとしてやってきた。数日前、シーシーは突然エサを受け付けなくなり、それからは水を飲むのみで、以前の元気がなくなってきたという。
22日午後、シーシーは微動だにせず横たわり、お客さんがあやしても反応がなかった。淮南市第一人民病院の医師によると、先週、公園側から診察の依頼を受けた医者たちは、ふだん人間しか診ていないので、今回の動物の患者さんに動揺。しかも、国宝である“パンダさま”のご病気とあって、慎重に公園側と相談した後、シーシーの実家であるパンダ繁殖研究基地から2人の専門家を呼び、病院の医師と協力して治療に当たった。
検査、治療時にはシーシーに引っ掻かれるのを防ぐため、麻酔を施した。診察台の横には病院が持ち込んだ呼吸機、麻酔機が設置され、万全の態勢で診察に臨んだ。体温を計ると39.5度で、通常の体温(37度)より高く、血液検査を行い、点滴を打った。結果、専門家、医師らはシーシーはライオン、トラが隣にいる竜湖公園の環境と現在の気候の変化に適応できず、発熱などの症状が起こっているのだろうと診断した。
当日夜、担当医はまだ治療を続けており、3、4日ほど治療を施しながら容態を診るという。竜湖公園を訪れる子供たちもシーシーを心配しており、早くシーシーが元気な姿で現れるのを皆心待ちにしている。(翻訳・編集/YO)