Record China 2015年10月26日(月) 5時20分
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25日、何か不条理な目に遭ってもその場では怒れず、「ここは怒るべきか?」など自己の感情表現に関してまでインターネットなどで他人に相談する若者が、韓国では増えているという。写真は韓国の若者。
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2015年10月25日、韓国・国民日報はこのほど、何か不条理な目に遭った際、その場ではやり過ごし、「怒るべきか?」「怒る自分がおかしいのか」など、感情表現に関してまでインターネットなどで相談する若者が増えていると報じた。
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ある30代の女性は臨月のとき、列車の優先席で高齢の男性に「若者は座るな」と怒鳴られた経験をネットに書き込み、「ここは怒るべきところですよね?」と質問を投げ掛けた。また、ある就活生は採用面接で「彼女はかわいいのか?」と聞かれたが答えられず、後にネットの掲示板で「こういう質問を予想できなかった自分がおかしいのかな?」とつづった。これに対し、ネットの反応はスレッド主に共感したり慰めたりする物が多いが、「怒るべきかどうかまで人に聞くのか?」といった批判的な見方も少なくない。
専門家はこうした状況を「非常識な行動に遭遇する機会が増えることで常識の基準が曖昧になっている上、過度な競争や評価重視の社会において、自分を信頼できないことから起こる行動」と分析している。また、こうした書き込みが特に就活生や主婦が集まるコミュニティーサイトでよく見られることから、「孤立した状況で就職活動や育児をする人たちが、共感を得ようとしている姿だ」との指摘もあった。
これについて韓国のネットユーザーからは、「社会の視線が厳しいから、表現にも慎重になっているのでは?」「狂った世の中だから」「常に他人との比較…ここは幸せな国じゃない」と社会の風潮を嘆く声が数多く寄せられた。
また、「怒れるときに怒っておいた方がいい。僕にはもう怒る力もない」「自分より強い人の前では怒りを抑えてしまう」「いつも笑って済ませている人がいざ怒ると、冗談が通じない困った人だと思われる」と「正しく」怒ることの難しさを訴える声や、「年上というだけで初対面の人に横暴な人間が多い」「いい年した大人は、それなりの行動をして」など年配者の非常識を指摘する声も多かった。(翻訳・編集/和氣)
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