韓国でもコメ離れ、ワーキングマザー増加との関連も―米メディア

Record China    2015年10月22日(木) 23時31分

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15日、日本ではコメ離れが叫ばれて久しいが、実はお隣の韓国でも同様にコメ離れが進んでいる。2014年、コメの消費量は史上最低を記録した。写真は韓国料理。

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2015年10月15日、日本ではコメ離れが叫ばれて久しいが、実はお隣の韓国でも同様にコメ離れが進んでいる。2014年、コメの消費量は史上最低を記録した。米国営放送ボイス・オブ・アメリカ(電子版)が伝えた。

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食の欧米化になじんでいる若年層で特にコメ離れが進んでいるように思われがちだが、実態は必ずしもそうでもない。それは、コメを食べない理由が「味の嗜好」というよりも「調理の手間」にあるからである。多忙な現代人にとって、研いで炊いてよそって、おかずや汁物も準備して…というプロセスは、パン食に比べて「面倒だ」と感じるようだ。

日本でも2014年に全国農業協同組合中央会(JA全中)が調べたところ、パン食を好む人の理由は、約9割が「手軽だから」となっている。パンに限らず、麺類など粉食が総じて手軽なワンプレートで食事を済ませられるため、多忙な現代人のライフスタイルに合致したということだろう。

さて、お隣の韓国でも、仕事をする女性が増加することで「パン派」が増えている。ある34歳の女性は育児と仕事を両立させるワーキングマザーだが、「朝は子供の幼稚園の支度から送迎までするので、本当にバタバタなんです。朝食は時間節約のためにもパンにしています」と話す。週末のブランチもカフェでパンとコーヒーということが多いという。

韓国のパン市場は2005年以降、年間15%のペースで成長を続けている。韓国のベーカリーチェーン・SPCグループの統計によると、韓国では2014年、サンドイッチなどの調理パンを含むパン類やケーキ類の消費額が50億ドル(約5949億円)を突破した。小麦粉の消費量にすると、1人当たり年間33キロになる。その一方で、コメの消費量は1人当たり年間65キロという史上最低を記録した(ちなみに農林水産省の2014年度統計では、日本人の1人当たりコメ消費量は55.2キロ)。こうした現象は何も日本や韓国だけではなく、アジア全体に見られるすう勢だ。(翻訳・編集/愛玉)

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