Record China 2015年10月1日(木) 16時46分
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29日、訪米中の習近平国家主席は否定しているが、中国が人工島の軍事要塞化や埋め立てを続けていることが最新の衛星画像から明らかになった。米国や周辺諸国が不安を募らせている。写真は南シナ海。
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2015年9月29日、米ボイス・オブ・アメリカ(VOA)中国語サイトによると、米中首脳会談が行われている期間中、中国が南シナ海の人工島に軍事施設の建設を行っているとの見方を習近平(シー・ジンピン)国家主席は否定したが、最新の衛星画像からは設備建設が着々と進められており、軍用機も使用できる滑走路が間もなく運用開始される状態にあることが明らかになった。
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習主席は軍事施設建設を否定し、南沙諸島における関連施設は他の国に影響を与えるものではなく、軍事化の意図もないとし、「南シナ海の諸島は古くから中国の領土で、自身の領土を守る主権を有している」と主張。また、中国は海上航行の自由に力を入れており、米中は共同の利益を有していると述べた。
しかし、英軍事誌ジェーン・ディフェンス・ウィークリーのウェブサイトは24日、中国はすでに南沙諸島で埋め立てられているファイアリー・クロス礁(永暑礁)に長さ3125メートルの滑走路を建設し、間もなく運用を開始させると報道。周辺のヒューズ礁(東門礁)やケナン礁(西門礁)、ジョンソン南礁(赤瓜礁)、クアテロン礁(華陽礁)などにも通信施設や軍事設備が整えられ、スビ礁(渚碧礁)とミスチーフ礁(美済礁)でも建設工事が続行していると伝えた。
最新の衛星画像では、さらに港湾や軍事的建築物、滑走路が設けられていることも分かっており、中国が人工島の建設を急ピッチで行っていることに、米国や周辺諸国は不安を募らせている。
元米国防長官官房室中国問題担当のジョセフ・ボスコ氏は、中国は主権を主張しながら島や岩礁を拡大させているが、これは国際法に違反する行為だとし、領土問題を国際機関に委ね、平和的な解決を探るべきだと述べた。
米国防総省は報告書で、中国がこの20カ月で埋め立てた面積は、過去40年間で行った埋め立てた総面積を超える規模だと指摘している。(翻訳・編集/岡田)
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