<中国の週間動向>習近平国家主席がオバマ大統領と首脳会談、手土産はボーイング300機の爆買い注文書、サイバー攻撃「実行せず」で合意

Record China    2015年9月26日(土) 11時10分

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19日から25日までの1週間、中国にかかわる主な動きとして習近平国家主席の国賓としての初の米国訪問が報じられた。写真は米国の街中に掲げられた米中の国旗。

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2015年9月19日から25日までの1週間、中国にかかわる主な動きとして以下のようなニュースが報じられた。

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▼習国家主席が米国訪問をスタート、最初の訪問地シアトルでは抗議活動も

習近平(シー・ジンピン)国家主席は22日に米西海岸のシアトルに到着し、国賓として初の米国訪問を開始した。現地滞在は24日まで。一行を歓迎する市民の姿がある一方、中国共産党に弾圧された気功グループの支持者らによる抗議活動も見られた。

習主席はこの日の演説で、中国経済の安定した成長や永続的な市場開放などを強調。サイバー攻撃問題については「中国も被害国だ」と述べ、米国と協力して対策に取り組みたい考えを示した。サイバー問題をめぐっては、ライス大統領補佐官(国家安全保障担当)が21日、中国のサイバースパイ活動は「米国の経済と国家安全にとって懸念だ」「両国の関係に多大な緊張をもたらし、将来の米中関係を決定づける重大な要因となる」と発言している。

▼中国が米ボーイングに旅客機300機を発注、中国工場の設立でも合意

米ボーイング社は22日、中国の複数の企業と旅客機300機の納入に関する契約を結んだ。また、中国の旅客機メーカー「中国商用飛行機」は、ボーイング737型機の組み立て拠点を中国に設立することでボーイング社と合意した。習主席は23日にボーイング社の工場やマイクロソフト社を視察し、両国の企業経営者など30人が集まる座談会に出席。米側からはアップル社のクック最高経営責任者(CEO)ら15人が参加した。

▼中国のジェット機が東シナ海で米軍偵察機に異常接近

米ニュースサイト「ワシントン・フリー・ビーコン」は22日、中国のジェット機が15日に東シナ海の沖縄県・尖閣諸島付近で米軍の偵察機RC135に異常接近したと報じた。米中首脳会談の約1週間前に起きた点が指摘されている。

▼習国家主席がワシントン入り、オバマ大統領の私的夕食会に出席

習主席は24日午後に2番目の訪問地であるワシントンに到着し、オバマ大統領との私的な夕食会に出席した。夕食会にはバイデン副大統領、ケリー国務長官、ライス大統領補佐官らが顔をそろえた。

▼米中首脳会談=「サイバー攻撃、実行・支援しない」で合意

オバマ大統領と習主席は25日、ホワイトハウスで会談を行った。問題とされている中国によるサイバー攻撃について、両政府は知的財産や企業秘密などに対する攻撃は行わない、支援しないことで合意。習主席は会談後の記者会見で「両国は対立を止めるべきだ。この問題を政治問題化すべきではない」との考えを示した。米中はこれに対応するためのハイレベルな対話メカニズムを築く方針。南シナ海問題をめぐっては米国が中国に活動停止を求めているのに対し、習主席は中国の主権を主張した。気候変動問題については進展がみられた。(編集/野谷

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