中国の「抗日神ドラマ」、中国人の5割が「歴史の歪曲」と認識=日本人は「5割も信じてるの」とビックリ

Record China    2015年9月4日(金) 15時9分

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素手で日本兵を切り裂くといった奇抜な演出で知られる抗日神ドラマ」について、中国メディアの意識調査で、5割近い中国人が「歴史の歪曲」と回答。日中両国のネットユーザーが反応している。写真は抗日ドラマ。

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2015年9月4日、5割近い中国人が「歴史の歪曲(わいきょく)」と考えているー素手で日本兵を切り裂くといった奇抜な演出で知られる「抗日神ドラマ」について、こんな調査結果が出た。中国のネットユーザーは「一部の人間の虚栄心を満たしてくれる」などと反応。日本のネットユーザーは「5割強が信じている」などと、あきれ顔だ。

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中国青年報が先ごろ、2000人を対象に行った意識調査によると、「抗日神ドラマ」について、「歴史を歪曲し、基本的な歴史観に欠けている」と考える人は46.8%に達した。さらに「青少年の抗日戦争に対する認識に誤解が生じる恐れがある」「いい加減なドラマが氾濫する責任は審査当局にある」と答えた人はそれぞれ45.6%、75%に上った。

「抗日神ドラマ」の特徴として「戦争のゲーム化」「中国軍の偶像化」「友軍の弱者化」「日本軍の愚鈍化」の4点を指摘する声もあり、同紙は「視聴者に対する明らかな侮辱だ」と当局や制作者側に対応を呼び掛けている。

これに対し、中国のネットユーザーは

「ドラマは十分な存在価値があるよ。一部の人間の虚栄心を満たしてくれる」

「これって中国版SFドラマじゃないの?」

「日本鬼子(日本の蔑称)が倒せるんだから、このままでいいと思う」

「歴史歪曲って答えたのは、たった半分?」

「歴史の歪曲とか、市民に誤解を与えるとか…これって法律で罰せられるべき問題ではないだろうか?」

「歴史歪曲という意味では、抗日神ドラマも日本の歴史否定主義者も違いはない」

などとコメント。

日本のネットユーザーからは

「5割強が信じているというのがすごい」

「まだ表に出てこないが、まともな考えを持てる人が増えてきたということでしょ」

「まあいいんじゃない?ギャグ漫画みたいなもんでしょ」

「日本軍を素手で倒すって(汗)ジャッキー・チェンじゃないんだから」

「日本で言えば、時代劇みたいなもの。別にいいんじゃない。ただの娯楽だ。面白くないと誰も見ないし。将軍様が悪人をばったばった切る、あり得んでしょ。でも、信じた子供はいたでしょうね」

などの声が寄せられた。(編集/大隅)

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