2015年9月1日、中国新聞社によると、7月に香港を訪れた観光客数と関連する小売り販売高が軒並み低下したことについて、香港特別行政区の梁振英（リアン・ジェンイン）行政長官は同日、「追い払うのは簡単でも、取り戻すのは難しい」と指摘した上で、「香港のイメージを悪化させるような言行は容認できない。観光客を攻撃するような行為は見たくもない」と述べた。

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7月は本来ならば夏季休暇で観光消費の回復が期待されるが、香港を訪れた観光客は前年同期比で8．4％減少。特に中国本土からの観光客の減少が著しく、減少幅は9．8％に上り、香港の小売り販売高は低迷を続けている。

梁行政長官は観光客の減少に伴いホテルや小売業に深刻な影響が出ていることについて、「観光業は香港の重要産業だ」と指摘。観光業の成長を阻害するような行為に対処するために業界からの意見を求め、香港のイメージを守るため社会全体で取り組むべきだとした。

香港では一部の地元住民が中国人観光客に対して「密輸客」などの罵声を浴びせたりするなど、中国人観光客を追い払おうとする抗議運動が起き、イメージ悪化が懸念されている。（翻訳・編集/岡田）