2015年8月31日、韓国・ファイナンシャルニュースは、7月の製造業在庫率が世界金融危機以降、6年7カ月ぶりに最高になったと報じた。

【その他の写真】

韓国統計庁が31日に発表した報告書「7月の産業活動動向」によると、全産業の生産は前月に比べ0．5％増加した。小売販売部門も衣料品などを中心に前月比7．0％増加し、設備投資も6月より1．3％増加した。生産・投資・消費が伴う上昇は2月以降5カ月ぶりのことだ。

韓国企画財政部の関係者は、「全体的に第2四半期の不振から回復している様子」と評価した。しかし、今年に入って在庫率が急上昇しており、安心するには時期尚早だ。7月の製造業在庫率（在庫/出荷×100）は129．2％で、金融危機直後の2008年12月（129．9％）以来の最高値を示している。前月比では0．6％、前年同期比では4．8％の増加となった。統計庁の関係者は、「景気が上昇せず横ばいを続け、在庫率が高くなったとみられる」と説明した。

こうした状況に、韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。

「こんな状態じゃあ、仕事がないわけだ」

「買ってやるから、給料上げろ」

「非正規職を量産し、賃上げしないから庶民が物を買えなくなってしまったんだ」

「だから自動車やテレビなどの税金を下げたんだな。大企業の在庫一掃セールか」

「高価なものは買えなくても、最近レストランには客が少しずつ戻ってきているらしい。経済が上向けばいいのだが」

「この状態で米国が金利を上げたらどうなる？」

「在庫が増えるのは当たり前だろう。国民にカネが無いのにどうやって消費するんだ。まだ借金をしろというのか」

「借金をして消費している。私は真の愛国者」（翻訳・編集/三田）